プロの誇り守り引退(ピアニスト「大西順子」日本のジャズ界けん引) なぜ “ラプソディー・イン・ブルー”   

2013年 09月 21日

プロの誇り守り引退「演奏水準の維持困難」
(ピアニスト「大西順子」日本のジャズ界けん引)
なぜ “ラプソディー・イン・ブルー”を大西さんとやるか

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【プロの誇り守り引退】2012/11/26

【なぜ “ラプソディー・イン・ブルー”を大西さんとやるか、について】
なぜ “ラプソディー・イン・ブルー”を大西さんとやるか、について 〔小澤征爾〕
信じられない展開〔村上春樹〕

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【大西順子さん「世界のオザワ」に挑んだ夏】 2013/09/18
〔マエストロの「引退反対!」宣言〕
〔挑戦する姿を若手に見せたい〕
〔カムバックを期待する声も〕


【小澤征爾×大西順子 夢の共演】
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【プロの誇り守り引退】
日本のジャズシーンをけん引してきたピアニスト大西順子が、突然引退を表明した。

演奏家として円熟期にあっただけに、なぜ!という戸惑いと惜しむ声が広がる。
ツアー最後のライブを終えた大西に、引退の理由とその背景を聞いた。

11月8日、最後のライブは神奈川県厚木市の小さなライブハウスで開かれた。
会場いっぱいに集まった観客。
大西と親交のある指揮者小澤征爾や作家村上春樹の姿も。

若手のクインシー・デイビス(ドラムス)と楠井五月(ベース)を率いた大西は、
自作の「ザ・スルペニ・オペラ」やスタンダードの「ダーン・ザット・ドリーム」などを演奏。
つややかで華のある音色に、客席はぐいぐい引き込まれていく。

【ほっとした】
1989年米国バークリー音楽大を卒業後、93年アルバム「ワウ(WOW)」でデビュー。
日本を代表するピアニストとして長年活躍してきた。

ライブを終えたばかりの大西は「ほっとしました」と、
すがすがしい表情で語り始めた。
「引退するのは、音楽ビジネスが衰退する中で、
プロとしての演奏の水準を維持していくのが難しくなってきたからです」


【業界衰退で自己投資限界(演奏水準の維持困難)】
アスリートと同様に演奏家も肉体やスキルを維持するには、
フィットネスなど自分への投資と努力が必要だ。
しかしジャズだけでなく、
CD売り上げの激減など音楽ビジネス全体が急速に収縮している中で、
投資の経費と収入のバランスが取れなくなっているという。

「自分が思うような仕上がりになければ、
プロとして人前で演奏するわけにはいかない。
ならば引退もありではないかと思った」
と、大西はプロとしてのプライドを守ることを選んだ。


何かへの抗議の意味ではないという。

ジャズの聴衆を拡大できなかったのは「力及ばずでした」と認める一方で
「音楽ビジネスの限界は、日本だけでなくいろんな人が感じているのでは」とも。

大西の引退は、プロがプロとして存在できなくなりつつある危機的状況への警鐘と言えるのかもしれない。

【経験伝える】
ライブを見守った小澤は
「絶対続けなきゃだめだよ」
と大西に何度も声を掛けていた。
「ありがたいことです」と感謝しつつも大西は


「プロの演奏家は引退しますが、音楽と切れたわけではない。
今後のことはまだ考えていませんが、
若い人たちに自分の経験を伝えられればいいなと思っています」
と笑顔で話した。

北国新聞2012/11/26
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【平蔵の独り言】
大西順子 オフィシャルブログに“私のピアノ 3台買ってください”
とあった。

【業界衰退で自己投資限界(演奏水準の維持困難)】
アスリートと同様に演奏家も肉体やスキルを維持するには、
フィットネスなど自分への投資と努力が必要だ。

また、一つ文化の担い手が消えてしまうのか。

日本各地で開かれている「***ジャズストリート」
その期間だけ、お祭り騒ぎをしているが
ジャズ:民謡、シャンソンと同じように独自の民族音楽(文化)だと思う。
しかし、ジャズの愛好者は能書きを言って
「これを知らないのは・・・・・」
不思議な集団だ!

聴く、Live、奏者  何でもいいではないか!

去年から何かしたいなと“嘘は罪”をピアノバックに歌っている。
(楽しければ、いいではないか)


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【なぜ “ラプソディー・イン・ブルー”を大西さんとやるか、について】
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なぜ “ラプソディー・イン・ブルー”を大西さんとやるか、について 〔小澤征爾〕

何度か、春樹さんに誘われて大西順子さんのライブを聴きに行きました。
今回は急なことでしたが、春樹さんから大西順子さんが引退をするらしくその最後のライブが厚木のライブハウスであるんだと聞いて驚き、娘の征良と連れ立って聴きに行きました。
 大西さんトリオの素晴らしいライブで、これが最後だなんてたいへん残念である、
かつ、もったいないなぁと思いながら聴いていました。

アンコールを弾き終わった後で、
彼女がマイクをもって、残念だけれどこれが最後です、みたいなことを話し始めたんで、
僕は聴いている人たちみんなもそう思うだろうと思ったから、それには「反対∼!」と思わず叫んでしまいました。

 そのあとで、打ち上げの会に呼ばれて行ったときに、
僕は彼女に、今ここでピアノを止めちゃうなんていうのはまったくもったいない話で絶対続けるべきだ、と話しました。

大西さんからは、ジャズのピアノトリオのワークショップ(ある意味、音楽塾ジャズ版ですね)をしてみたいという話がありました。

 この話しはフェスティバルとしては大賛成で、松本のサイトウ・キネンに来てやってみないかということになりました。
そして、春樹さんといっしょに「サイトウ・キネン・オーケストラと一緒にガーシュウィンのラプソディー・イン・ブルーもやらないか」と、突飛な提案もしました。

 最初、彼女はびっくりして目を丸くして聞いていたけれども、NOという答えじゃなくて「これからかんがえよう」と、僕からすると、日本語で言えば前向きな答えをもらったつもりでした。

 そのあとで、いろいろと皆さんから説明も受け、松本で「Jazz勉強会」を今年から始めることと、村上さんからも説得してもらって、
今年9月6日に松本でのフェスティバル千秋楽の公演として、
彼女にラプソディー・イン・ブルーを弾いてもらうことになったわけです。

 僕としては、これはとても素晴らしいことで、
彼女がこれを機会にこれからもどんどんピアノを弾いてもらう、
引退なんてことを考えずにピアノを弾き続けてもらえたら、と願っております。


信じられない展開〔村上春樹〕
僕は長いあいだ熱烈な大西順子さんのファンで、
彼女のライブやコンサート があれば足を運 びつづけていました。

だから彼女が演奏活動から引退を表明したときは本当にショックだったし、
これほど力強く才能のあるジャズ・ピアニストに、まさに脂ののりきったところで引退を決意させる日本の音楽ビジネスのあり方に、あるいは音楽的状況に、
がっかりしないわけにはいきませんでした。

 僕は一度、小澤征爾さんを誘って、都内のジャズクラブに彼女の演奏を聴きに行ったことがあり、そのときは「いや、すごい演奏だね」と感心されていました。

そして「彼女の最後のライブが厚木の小さなジャズクラブであるんですよ」という話をしたとき、「じゃあ、おれも行く」ということになりました。

そして大西さんが最後に感無量のおももちで「残念ながら、今夜をもって引退します」と聴衆の前でしみじみ話しているときに、
突然すくっと立ち上がって「おれは反対だ!」と叫ぶという異例の事態、
というかハップニングになったわけです。
僕も隣で本当にびっくりして、言葉もありませんでした。
でも思わずそう叫びたくなる小澤さんの気持ちは、痛いほどよくわかります。
それくらい素晴らしい演奏だったのです。
 それから小澤さんと大西さんとの間で、
音楽家どうしの話し合いがあり、
いったん心を決めて引退したのだから、
演奏をするのはもう無理にしても、
松本のフェスティバルでワークショップみたいなことを立ち上げて、
後進の指導にあたることならできるということになったようです。
それはそれでもちろん素晴らしいことだと僕も思いました。

 そのあと小澤さんと二人で話しているとき、
ガーシュインの『ラプソディー・イン・ブルー』を大西さんとサイトウ・キネン・オーケストラ(小澤征爾指揮)で聴けたら最高ですね、という話になりました。

その時点ではまさかそれが可能になるとは思わなかったのですが
(彼女の引退の決意が堅いことはよくわかっていたから)、
小澤さんが大西さんを熱く説得し、実現の運びとなりました。
本当に夢のような展開です。

僕はただそこに立ち会っただけなのですが、
それでもそこにたまたま居合わせたことを、一音楽ファンとして光栄に思います。
大西さんが松本で立ち上げる「Jazz勉強会」がこれからも長く続き、
多くの才能ある若いジャズ・ミュージシャンがそこから巣立っていくことを、
それによって日本のジャズ・シーンが少しでも活性化していくことを、心から期待しています。

 大西さんがこれまでご自身の演奏に注ぎ込んできた情熱を、
後進の育成に注げる環境が整うことはひとつの素晴らしい達成だと思います。

しかし僕としてはそれと同時に、大西さんがいつか「新しい大西順子」としてジャズ・シーンにもう一度帰ってきてくれることをひそかに夢見てもいるのです。

どうかがんばってください。

【大西順子さん「世界のオザワ」に挑んだ夏】
9月18日 17時12分
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毎年夏に開催されるクラシックとオペラの国際音楽祭「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」で、ことしはクライマックスにちょっと異色のプログラムが組まれました。

ドラムスとウッドベース、ピアノのジャズトリオが、
小澤征爾さん指揮するオーケストラと「ラプソディー・イン・ブルー」を共演したのです。

力強いピアノを披露したのは人気ジャズピアニストの大西順子さん。

去年、演奏活動から引退を表明した大西さんが「世界のオザワ」と組んで
クラシックの祭典にサプライズ出演をした理由には、
同じく世界的に活躍している、ある作家の存在がありました。

〔マエストロの「引退反対!」宣言〕
大西順子さん(46)は22歳のときにアメリカでプロデビューし、
力強いタッチとスウィング感あふれる演奏で人気を集め、
数々の大物ミュージシャンと共演してきましたが、
「自分にできることはやり尽くした」として去年、引退を表明しました。

しかし去年11月に開かれた最後のライブでハプニングが起きました。
「ツアー最終日にマエストロ(小澤征爾さん)に来ていただきまして。

自分としては最後になる演奏のMC(あいさつ)をしている途中で、
突然(小澤さんが)スクッと立ち上がって『引退反対!』って・・」(大西順子さん)

小澤さんを連れてきたのが、作家の村上春樹さんでした。
大西さんの長年のファンである村上さんが知人の小澤さんを誘い、
そのライブのあとの出来事が、今回の出演につながったということです。

「ライブのあと、打ち上げみたいなものがありまして、
そのときに村上春樹さんもいらっしゃって。
春樹さんは私とマエストロが一緒にいるところを見て、
『2人でラプソディー・イン・ブルーなんてやってるのを聴けたら最高だな』って。

そういう話というのはその場のノリで終わってしまうことが多いんですけれど、
もう次の日から電話がかかってきて、ずっとしゃべり続けで、
気がついたら私が『はい』って言ってる、みたいな」(大西さん)

〔挑戦する姿を若手に見せたい〕
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引退後は、後進の指導をしたいと考えてきた大西さんは、
サイトウキネン・フェスティバルで若手ピアニスト向けにワークショップも開きました。

今回あえてステージに上がることにしたのは、巨匠・小澤征爾さんに挑む姿を見せることも、
若手のためになると考えたからでした。

「昔のジャズのレジェンド(伝説的名手)たちと同じステージに上がって、
怒られながらも自分が何か学んでいくっていう手応えというのは、
経験としては本当にすばらしいものだったので。
もしあのときと同じようなことが起こるのであればそれは願ってもない、
というのはどこかにありましたよね」(大西さん)

エネルギーあふれる小澤征爾さんは、大西さんへのインタビューが終わったあとに突然現れ、
演奏で気になることについて熱心に打ち合わせを始めていました。

〔カムバックを期待する声も〕
本番当日、楽しみにしていることは「終わったあとの一杯」と語った大西さん。
「世界のオザワ」との共演は、演奏後、
観客のスタンディング・オベーションが10分以上、鳴りやみませんでした。

大西さん自身の引退の決意は固く、
あくまで今後は後進の育成やジャズの研究をしていきたいと話していますが、
小澤征爾さんも村上春樹さんも、大西さんにステージに戻ってきてほしいと話しているそうです。
この「サイトウキネン・フェスティバル」の様子は今月30日(月)の午前0時から、BSプレミアムで放送されます。


【小澤征爾×大西順子 夢の共演】

(SANKEI EXPRESS)2013.9.11 16:30
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2013.9.11 16:30
「ラプソディー・イン・ブルー」を演奏するジャズピアニストの大西順子さんと指揮をする小澤征爾さん(手前右)=9月6日夜、長野県松本市(提供写真)

 音楽家の小澤征爾さん(78)が指揮するサイトウ・キネン・オーケストラと
ジャズピアニストの大西順子さん(46)率いるピアノトリオが、
長野県松本市で開催されていた音楽祭「サイトウ・キネン・フェスティバル(SKF)松本」で初めて共演した。

 曲は、米国の作曲家、ジョージ・ガーシュイン(1898~1937年)が
ジャズピアノのテイストを取り入れて作った名曲「ラプソディー・イン・ブルー」。

小澤さんは大西さんを振り向きながら、息を合わせて指揮。
体をスイングさせたり、足踏みをしたりしながら30分近くを振り切り、
病気療養からの本格復帰を印象づけた。

演奏後、約2000人の観客からは大歓声があがり、会場からは長い間、拍手がやまなかった。
 この共演は、作家の村上春樹さん(64)が昨年秋、引退を表明していた大西さんの最終ライブに小澤さんを誘ったことがきっかけで実現した。

ライブ終了後、大西さんと会った小澤さんが「ここでピアノをやめちゃうというのはまったくもったいない。絶対続けるべきだ」と話し、
村上さんも大西さんを説得して共演が決まったという。

村上さんは「本当に夢のような展開」とコメントしている。
 夢の共演となったコンサートには村上さんも姿を見せ、
演奏が終わると立ち上がって大きな拍手を送っていた。

【平蔵の独り言】
2012/11 目に留まった 「大西順子さん 引退」
 
【独り言】
今頃何故?

村上春樹さん、小澤征爾さん の力で「大西順子さん」が甦っていた。
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by asanogawa-garou | 2013-09-21 17:11 | 今 今日この頃 | Comments(0)