人気ブログランキング | 話題のタグを見る

【自由】(万人がもっている自由)『君の意見には全く反対だが、君が意見を発表する自由は命にかけても守る』   

2015年 10月 12日

【自由】(万人がもっている自由) 民主主義を表した名言『君の意見には全く反対だが、君が意見を発表する自由は、命にかけても守る』がある。

フランスの哲学者ボルテールの言とされるが、この精神こそ最重要なのだ。

週刊現代2015/10/10号今週の遺言(大橋巨泉)

〔白鵬の力は衰えているか?〕
NHKの解説者である舞の海が鋭い発言をした。
「…それと白鵬の力が衰えている、ということですね」。

優勝の感想を聞かれた横綱は、「…それと“力が衰えた”と言われたので、そうでない所を見せた」という内容のコメントを発した。

そして翌日の新聞によると、それを聞いた舞の海が陳謝したという。
問題は舞の海が「あやまった」事である。

〔本当の「力の衰え」というものは、実は本人しか解らないものだ。〕
「いや外眼には解らないでしょうが、“行った!”と思った打球が塀ぎわで捕られるんですよ」。

〔自由〕万人がもっている自由
ボクの言う自由とは、万人がもっている自由である。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【自由】(万人がもっている自由) 民主主義を表した名言『君の意見には全く反対だが、君が意見を発表する自由は、命にかけても守る』がある。

〔白鵬の力は衰えているか?〕
先場所は初日、2日目と連勝したが、その内容は白鵬らしからぬもので、
下位のものに喰い下られ、長い相撲の結果、何とか勝ったという印象だった。
【自由】(万人がもっている自由)『君の意見には全く反対だが、君が意見を発表する自由は命にかけても守る』_c0219232_18351822.jpg

NHKの解説者である舞の海が鋭い発言をした。
「…それと白鵬の力が衰えている、ということですね」。


ボクも全くの同感で、ターニングポイントを迎えたと感じた。
しかしその後白鵬は立ち直り、通算35回目という、最多記録で優勝を果した。
問題はその後である。

優勝の感想を聞かれた横綱は、「…それと“力が衰えた”と言われたので、そうでない所を見せた」という内容のコメントを発した。

そして翌日の新聞によると、それを聞いた舞の海が陳謝したという。

その瞬間にボクは、「日本は戦前と変わっていない。表現の自由、言論の自由は何処へ行った?」と感じた。
これが民主主義の発達した欧米なら、絶対に起こらない。考えてみると良い。
舞の海の発言は、解説者としての表現であり、それに発奮して優勝した白鵬も立派である。

問題は舞の海が「あやまった」事である。

そんな必要は毛頭ないし、
あのメンバー相手に優勝したからといって、白鵬の力が“衰えていない”という証拠にはならない。

ボクは全勝して当然と考えていたから、白鵬の力は衰えて来ていると信じていた。
問題は、舞の海が謝らざるを得ないような空気が、相撲界(マスコミ界を含めて)にあったという事だ。

ボクも若い頃、ジャズ評論家をしていて、
歯に衣着せぬ発言をすると「生意気だ」とか、「自分で吹いてみろ」などと非難された。
勿論ボクは謝った事などないし、堂々と反論して、のし上って行った。
「自分でやってみろ」と言われたら、この世に評論や評論はなくなってしまう。
【自由】(万人がもっている自由)『君の意見には全く反対だが、君が意見を発表する自由は命にかけても守る』_c0219232_18342980.jpg

〔本当の「力の衰え」というものは、実は本人しか解らないものだ。〕
本当の「力の衰え」というものは、実は本人しか解らないものだ。
1980年の夏の札幌で、ボクは巨人の一塁手で長年の親友王貞治と、ビールを呑んでいた。
ワンちゃんが言った。
「巨泉さんだから言いますが、ボク今季限りで現役を退くつもりです」、
「えっ、まだ打ってるじゃないの」とボク。
「いや外眼には解らないでしょうが、“行った!”と思った打球が塀ぎわで捕られるんですよ」。
外眼には「芯をはずした」と思われるだろうが、
本人は実は“行った!”打球だった事が多くなり、引退決意とつながった。
勿論ボクは一切他言しなかったが、ワンちゃんはそのまま引退した。
【自由】(万人がもっている自由)『君の意見には全く反対だが、君が意見を発表する自由は命にかけても守る』_c0219232_18334975.jpg

要するに本人が一番よく解っているのだ。
だからこれはボクの推測だが、白鵬自身は「力の衰え」を感じて居り、
それを指摘され、もう一度ふんどしを締め直した結果の優勝だったと考えている。

そして今場所、大きな故障や病気もなかったのに、
初日2日目と連敗し、三日目から休場となったのだと思う。
人間誰しも成長のあとは、衰えが来る。
そして現役引退となるのである。
何も恥ずかしい事ではない。自然の摂理である。

そしてそれを指摘するのも、反論するのも“自由”なのだ。
ただ“誤報”以外は、謝ったりする必要は毛頭ない。
ボクは舞の海を現在、最高ランクの評論家だと思っているし、
今後もひるまず正論を吐いて欲しい。

〔自由〕万人がもっている自由
ボクの言う自由とは、万人がもっている自由である。
民主主義を表わした名言に、
「君の意見には全く反対だが、君が意見を発表する自由は、命にかけても守る」がある。
フランスの哲学者ボルテールの言とされるが、この精神こそ最重要なのだ。

日本ではいまだに、地位によって上下関係があったり、下位の者や若年者は軽視される傾向がある。

→行政府の長である首相が、質問中の立法府の議員に対して、
「早く質問しろよ」などというヤジが飛ばせるのは、
欧米では信じられないだろう。

〔(哲学者)ヴォルテール〕
【自由】(万人がもっている自由)『君の意見には全く反対だが、君が意見を発表する自由は命にかけても守る』_c0219232_18323796.jpg

私はあなたの意見には反対だ。だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る。

I disapprove of what you say, but I will defend to the death your right to say it.

【平蔵の独り言】
「…それと白鵬の力が衰えている、ということですね」。

【独り言】
プロとして解説者 舞の海 が解説してくれるから、市井の者にとって相撲の醍醐味が増すと思う。

【平蔵の独り言】〔自由〕「君の意見には全く反対だが、君が意見を発表する自由は、命にかけても守る」

【独り言】〔君が意見を発表する自由は、〕
「早く質問しろよ」(質問者が軽いし、時間つぶしで何も残っていない)

議員も首相も職責を果たす勉強と覚悟があれば、只の笑い話で済ませられるのだろうが!

まあ!首相から〔ポツダム宣言〕を思い出させてもらった。

by asanogawa-garou | 2015-10-12 18:41 | 今 今日この頃 | Comments(0)