<   2012年 10月 ( 5 )   > この月の画像一覧   

〔高倉健という生き方〕高倉は、映画を通じて「こんな生き方があってもいいのではないか。それを見せたい」   

2012年 10月 26日

〔高倉健という生き方〕高倉は、映画を通じて「こんな生き方があってもいいのではないか。それを見せたい」

高倉健さんの『プロフェッショナル仕事の流儀』
NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』(2012年09月08日放送)
高倉健インタビュースペシャル
NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』スペシャル(2012年09月10日放送)
c0219232_16234452.jpg

義理がたく、人情が厚く、筋を通すという、
高倉に対する周囲の評価は、その一面をとらえたものである。
高倉は、映画を通じて
「こんな生き方があってもいいのではないか。それを見せたい」と語っている。


高倉の演技は文字通り、魂による演技だ。
彼は演じる時、何より「自分の心によぎる本当の気持ち」を大切にするという。
心をよぎった本物は、自然とにじみ出ると信じるからだ。
最高の演技は一回しかない、
だから全身全霊で一度の本番にかけるという高倉が語る
「一度きりを、生きる」という言葉には、ずしりと重みが加わる。
――――――――――――――――――――――――――――――
【健さんが持ち歩いている愛読書】
木村 久迩典の『男としての人生 山本周五郎のヒーローたち』が映された。

健さんは、『樅ノ木は残った』の次の箇所に赤線を引いてあり、朗読してくれる。
  火を放たれたら手で揉み消そう、
  石を投げられたら体で受けよう、
  斬られたら傷の手当をするだけ、
  --どんな場合にもかれらの挑戦に応じてはならない、
  ある限りの力で耐え忍び、耐え抜くのだ
c0219232_16272332.jpg

健さんが愛読する木村 久迩典の『男としての人生 山本周五郎のヒーローたち』
c0219232_16275965.jpg

お気に入りの本「男としての人生」には、ところどころ赤線が
――――――――――――――――――――――――――――――
〔ベージュの革ケースに入れられた台本まで見せてくれる〕
c0219232_16313549.jpg

映画の撮影中、いつも持ち歩いていた台本に、1枚の写真を貼り付けている。
震災の残骸の中、唇をかみしめて歩く少年。新聞から切り抜いた。
「宝物です」。
c0219232_16292779.jpg

被災地を思う高倉さんは
「人生は切ない。切ないからこそ、何かに『うわっ』と感じる瞬間がある」と語る。
――――――――――――――――――――――――――――――
【「夫婦やけんて、相手のことが、全部は分かりはしません」】
余貴美子との濱崎食堂での撮影の合間の会話も・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  余   (洋子からの絵手紙を健さんに見せながら)これだけなんて悲しいですね。
  健さん そうなんですよ。
  余    ねえ。
  健さん まだいまでも理解できないんですよ、どうしてなのか。
c0219232_16343213.jpg

【みんなおいしいことばかり言ってくるでしょう】
〔綾瀬はるかとの雑談が、面白い(実は怖い)〕
  健さん みんなおいしいことばっかり言ってくるでしょう。
  綾瀬  いや。
  健さん だんだん売れてくれば来るほど言ってくるよ。
  綾瀬  そうですか?
  健さん うん。売れるか売れないかだもん、まず。
       あなたが幸せか幸せじゃないかより、売れるか売れないかだよ。
  綾瀬  そうか。
  健さん それは、もう事実。
  綾瀬  でも仕事は人生じゃないですよね。人生?人生のひとつ?
  健さん ひとつでしょうね。難しい質問するね。えらいね。
  綾瀬  うふふふふふ。えへへへへ。それについて、たまに考えます。
  健さん セットでしゃべろう。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
孤高の俳優・高倉健、知られざる素顔!NHKが異例の特番
★大人のエンタメ 2012.09.04
 高倉がテレビ取材を受け入れたのは、
「本音のところではこう思っているんだということを、そろそろ伝えたい」
と考えたからだという。


こんなに断ってばかりいると、またこれ断ったら監督と、
もうできなくなる年齢が来てるんじゃないかなと、2人とも。
それはもう1本撮っておきたいよなっていうのが、今回の。
本音を言えばそうかもしれないよ。

〔感じたいものがあるから、立ち続ける〕
今回、81才で臨んだ映画の現場でも、
スタッフのそばにそっと立ち続ける姿が見られた。
高倉はこの理由を次のように述べている。

「居たい。そばに。なるべく居て見ていたいですね。
鳥肌が立つ思いの時ありますよ。
スタッフの、ぼくは狂気の集団と言ったけど、
本当にあの人たちの努力ですよね。
一番やってる人たちが一番お金もらってない人たちなんだよね。
おかしいんですけど。反省しますね。
本当は後ろの人たちの力なんですよね。
そういうの分かるのに何十年もかかるよね。
え~ってぞくぞくするのが。
何十年もかかりますよ。ぱっときても分からない」
c0219232_16382251.jpg

スタッフたちが駆け回るそばで、そっと立ち続ける高倉

ビートたけしさんが、
「誰もが健さんの気に入るようなことを語るし、健さんを否定するようなことがない」という

<高倉健さんの孤独>を語っていた。
その孤独に敏感に気づいて語る人は、
同じ孤独をじぶんが抱えているのではないかと思った。
c0219232_16391523.jpg

最新作でも高倉独自の芝居を見せた
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
〔降旗監督の『あなたへ』、健さんに対する思い〕
c0219232_16416100.jpg

『あなたへ』降旗康男監督にインタビュー
本作で、高倉健は妻を亡くした男の味わい深い哀愁を漂わせている。
その舞台裏について、降旗監督にインタビューした。
【もしかして年をとるってことは、そういったしがらみから自分を開放していくことかもしれない】
【正確に言うと、負けた人、失敗した人の中にこそ、すっと人間の良いところが光るような気がしています】
【「映画は“てにをは”、助詞がない芸術だと思っています。
それは、映画を見た人がつけるべきだと。】


【もしかして年をとるってことは、そういったしがらみから自分を開放していくことかもしれない】
「今まで健さんが演じた役は、
いろんなしがらみを背負って、
危ない方へ行かざるを得ないという主人公が多かった。
でも、今の健さんに演じてもらうということで、
そういう荒事を取り除いていったんです。
もしかして年をとるってことは、そういったしがらみから自分を開放していくことかもしれない。
だから、そういう主人公にしました。
そういう意味では、健さんが今までにないキャラクターを演じられています」。

【正確に言うと、
負けた人、失敗した人の中にこそ、
すっと人間の良いところが光るような気がしています】

降旗監督は、映画における主人公の定義についても語ってくれた。
「映画の主人公に関して言えば、失敗した人とか、負けた人とか、そういう人を描くことで、人間の面白さや可愛らしさが出てくるんじゃないかと思っています。別に、主演俳優を不幸にしなきゃいけないってことじゃないですよ(笑)。
健さんが昔やっていたヤクザ映画だってそう。腕力ではいろんな人に勝てるけど、他では負けた人ですから。正確に言うと、負けた人、失敗した人の中にこそ、すっと人間の良いところが光るような気がしています」。

【「映画は“てにをは”、助詞がない芸術だと思っています。
それは、映画を見た人がつけるべきだと。】

監督が語る自身の映画論も実に興味深い。「映画は“てにをは”、助詞がない芸術だと思っています。それは、映画を見た人がつけるべきだと。映画のテンポをつけるために、“てにをは”を付けた映画、説明しすぎる映画が結構ありますが、映画ってそうじゃないと思う。だから、『監督のメッセージは?』と聞かれると、答えられないから、いつも困るんです。映画は論文じゃないし、一つの画をいかに高いボルテージにするかということが一番大切。四角いスクリーンに一杯詰まっていればそれで良しです」。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
大滝秀治さんを評する81歳の高倉健さん。
「俳優として、大変怖い人ですね」高倉健さんを評する87歳の大滝秀治さん。
c0219232_16422198.jpg

【平蔵の独り言】
高倉健さんの『プロフェッショナル仕事の流儀』を見て
205作目になるという「あなたへ / 降旗康男」
「仲代達矢」『春との旅』以来、久しぶりに映画を見に行った
「あなたへ」の映画を見ていて、?????
小説化されているのを知って読んだが、?????はそのままだった。
文字にすると、観ている時に感じた思いがほとんど感じられない。
【映画を観てもわからない人にはわからない。でも監督は“わからなくていい”と笑っていますよ。】
―――――――――――――――――――――――――――――――――
〔健さんが持ち歩いている愛読書〕
「男としての人生」(1982年 グラフ社)が紹介されていたが、
『男としての人生 山本周五郎のヒーローたち』(2010年7月 グラフ社)に、改題されて読んでいる。
・山本周五郎の小説に対する思い
市井の中に生き生きとした人間像を描く
慎ましく生きて来た人達が一番えらい!
市井の人が一番えらい(高倉健〔あなたへ〕)
―――――――――――――――――――――――――――――――――
〔降旗監督の『あなたへ』、健さんに対する思い〕
【もしかして年をとるってことは、そういったしがらみから自分を開放していくことかもしれない】
【正確に言うと、負けた人、失敗した人の中にこそ、すっと人間の良いところが光るような気がしています】
【「映画は“てにをは”、助詞がない芸術だと思っています。それは、映画を見た人がつけるべきだと。】
―――――――――――――――――――――――――――――――――
「俳優として、大変怖い人ですね」高倉健さんを評する87歳の大滝秀治さん。
大滝秀治さんが亡くなった
 「普通」が一番難しい
小林政広監督の「春との旅」(2010年)で仲代達矢と共演。
年老いた男(仲代)が孫娘と、面倒を見てくれる所を探す話だが、冷たくあしらう兄の役を好演した。
・大滝秀治さんが亡くなった。『あなたへ』を置いて、「春との旅」にも出ていた!
―――――――――――――――――――――――――――――――――
【「夫婦やけんて、相手のことが、全部は分かりはしません」】
そうですね!5年経っても、知りたいことがまだ出てくる。
[PR]

by asanogawa-garou | 2012-10-26 16:43 | 人間模様 | Comments(0)

〔映画・高倉健「あなたへ」〕【映画を観てもわからない人にはわからない。監督は“わからなくていい”】   

2012年 10月 19日
〔映画・高倉健「あなたへ」〕
高倉健、6年ぶり主演作「あなたへ」…旅、人思う、思われる

【映画を観てもわからない人にはわからない。
でも監督は“わからなくていい”と笑っていますよ。】

c0219232_133222100.jpg

――――――――――――――――――――――――――――――――――

【軽く、写真前のガラス戸を握りこぶしで叩いて「ありがとう」】

倉島が、平戸の街を歩いていて、ふと立ち止まった打ち捨てられた廃墟の様になった古い写真館のショーウインドーを眺めていて、色の褪せてしまった古い写真の中に、講堂の舞台に立って歌う女生徒の姿を見て、妻・洋子の原点とも言うべき故郷を感じて感動するシーンで【軽く、写真前のガラス戸を握りこぶしで叩いて「ありがとう」】

「ありがとう」だけだったのか?(なんと言ったか、わからなかった)
c0219232_13345293.jpg

平戸の写真館の前で、洋子の若い頃だと思われる写真を見て、
「ありがとう」
という場面がありますね。

「ありがとう」
自分の中で感じられないことって、できないよね。
心の話だからね。
そこからどんな想いへ繋がっていくかは、それぞれの人で違うでしょうし。
やっぱり自然によぎっていくものじゃないのかね。
生き方が芝居に出る。(日頃の自分の行動に出る)
自分が経験したことから思いとして出てくる言葉。

高倉健さんは語ってる。

――――――――――――――――――――――――――――――――――
【薄香の郵便局で受け取った2枚目の絵手紙にはなんと書かれていたのか。】
〔絵手紙に描かれていた真っ白な伊王島灯台を訪れて、真っ青な海に向かって、
洋子の残した二通の絵手紙を空中に手放す。
2枚目の絵手紙に視線を送って、そこには一言 「さようなら」〕

局留めになっていたもう1通目を受け取って
その後、絵手紙に描かれていた真っ白な伊王島灯台を訪れて、
真っ青な海に向かって、洋子の残した二通の絵手紙を空中に手放す。
局留めになっていたもう一通の絵手紙には、白い灯台を後にして飛び立つスズメの絵をバックに、「さようなら」とだけ書かれていた。
 
c0219232_1410389.jpg
 
――――――――――――――――――――――――――――――――――
【この人を頼れば良いとメモを渡す。大浦吾郎】
母の濱崎多惠子(余貴美子)が、メモをじっと眺めている。
c0219232_1342299.jpg

イカメシ弁当の実演販売人・南原慎一から(佐藤浩市)、薄香で、散骨のために船の手配に困ったら、この人を頼れば良いとメモを渡す。
大浦吾郎と書いてある。(何故、このメモを渡したか)
倉島は薄香の港について、船の手配を頼むが、どこからも断られる。
・夕食を食べるために立ち寄った食堂で、南原から教えられた名前を言ってメモを見せると、娘・濱崎奈緒子(綾瀬はるか)がおじいちゃんだと言う。
母の濱崎多惠子(余貴美子)が、メモをじっと眺めている。
・その夜、キャンピングカーの倉島に、夕食を運んできた多惠子が、娘と許嫁の大浦卓也(三浦貴大)の写った写真を持って現れて、海で遭難死した夫が見て喜ぶであろうから、妻の散骨と同時に海に投げて欲しいと頼み、海だけに打ち込んでおれば良かったのに夢を見て手を出した仕事で失敗して死んだと夫の話をする。
c0219232_13442963.jpg

――――――――――――――――――――――――――――――――――

【その頂上では「天空の音楽祭」と言う催しが行われており、そこで洋子が歌っていた。】

「忘れる為にあの人の事を聞いてくれませんか?」
c0219232_13481281.jpg

c0219232_13515216.jpg

倉島は、「天空の城」と呼ばれている竹田城跡を登っていた。

その頂上では「天空の音楽祭」と言う催しが行われており、そこで洋子が歌っていた。

聴衆の中に混じり、その歌を聴いていた倉島に気づいた洋子は、
歌い終わった後近づき、
「せっかく来て頂いたのに巧く歌えませんでした。」
「今日で歌う事は止めます。歌う事に嘘をついてしまいましたからと言い出す。」

大切なものって、なくしてしまってからその価値に気づくものなんです。
あの中では流れている時間が止まっています。
忘れて良いんじゃないでしょうか。
あなたの時間も止まってしまいますと倉島が話しかけると、
「忘れる為にあの人の事を聞いてくれませんか?」
と洋子は頼む。

「忘れていいんじゃないでしょうか。
あなたの時間が止まってしまいます。忘れるために話を聞いてください・・・・」

――――――――――――――――――――――――――――――――――
【船頭・大浦吾郎(大滝秀治)「久しぶりに美しい海を見た」】
「久しぶりに美しい海を見た」
僕は倉島が何でこんな遠い所まで、自分でバンを運転してくるんだと思っていたけれど、大滝さんはあそこに行かなかったら感じられないものをサラッと言ってらっしゃるからね。
そういうものを、監督はいろんなところにちりばめているんです。
それは映画を観てもわからない人にはわからない。
でも監督は“わからなくていい”と笑っていますよ。
あの人は“わからなくてもいい、自分が入れたかったから入れた”という映画の撮り方ですから。
監督は、言ってもわからない奴にはわかってもらわなくてもいいということじゃないですかね。
いろんなことをいちいちわかるように説明していたら、映画なんか撮っていられない。

僕は、ばっともろに感じた。
こーっていう言い方とこの気迫で、こんなにセリフが変わってしまうんだという。
 「久しぶりに美しい海を見た」
なんてつまんねえセリフ書きやがるなとかって思ってたんだけど、
 ああ変わってしまうというのはね。
 やっぱし、びっくりしたね、僕。
 テーマですよね、この。
c0219232_13561511.jpg

大滝さんのセリフで、あの一見静かで平和そうに見える港で暮らしている漁民の人たちの悲しみと喜びというかね。
いつも美しい海じゃないんですよということを言っているわけでしょ。
もう私は長い間生きてきていっぱい見てきたということだよね。
もう、僕はやっぱり突き刺さりましたよ。
あれで英二が、ばっと心が、よし俺も共犯者になってもいいと思ったね。

――――――――――――――――――――――――――――――――――
【主役を幸せにしちゃいけない】降旗監督の映画づくりの基本だそうです。
 「人は、いいことをするために、悪いこともするんです」…。
c0219232_1514479.jpg

「主役は幸せにしない」
これが、降旗監督の映画づくりの基本だそうです。
世間に負けた人、はじき出された人、そうならざるを得なかった人。
そういった人々の生き方にこそ、人間のおかしさ、美しさ、哀しさがある。

それを表現する映画が面白い。
そして監督は、こんなことも言いました。
 「人は、いいことをするために、悪いこともするんです」…。
こうした人間の切なさを描く映画が少なくなっているように感じます。
そして、切なさを感じなくなった国や人は怖いのではないでしょうか?
なぜなら、生きること自体が、とても切ないことに違いないのですから…。
c0219232_1435376.jpg

【主役を幸せにしちゃいけない】
監督には“主役を幸せにしちゃいけない”というのがあるらしいんです。
設定として主役は絶対に不幸にしなきゃいけないって。なるほどと思うんだけれど。
だから倉島も切ない設定だよね。

――――――――――――――――――――――――――――――――――
【平蔵の独り言】
【映画を観てもわからない人にはわからない。
 でも監督は“わからなくていい”と笑っていますよ。】
→と、高倉健さんは言っているが
それは「あなたへ」を見る人の人生模様、心の動きで感じてください。
ということだと思う。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
【軽く、写真前のガラス戸を握りこぶしで叩いて「ありがとう」】
→映画を見ていて、なんて言ったのか。

「ありがとう」
自分の中で感じられないことって、できないよね。
心の話だからね。
やっぱり自然によぎっていくものじゃないのかね。
生き方が芝居に出る。(日頃の自分の行動に出る)
自分が経験したことから思いとして出てくる言葉。

「ありがとう」これしか、言えなかった。
心に引っ掛かっていたが、そうですね!
5年前に出た言葉は「ありがとう」、そして今も「ありがとう」
――――――――――――――――――――――――――――――――――
【薄香の郵便局で受け取った2枚目の絵手紙にはなんと書かれていたのか。】
→真っ青な海に向かって、洋子の残した二通の絵手紙を空中に手放す。
2枚目の絵手紙に視線を送って見た 「さようなら」

「さようなら」
それぞれの人が感じてください。
と、言っているのですね。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
【この人を頼れば良いとメモを渡す。大浦吾郎】
母の濱崎多惠子(余貴美子)が、メモをじっと眺めている。
・その夜、キャンピングカーの倉島に、夕食を運んできた多惠子が、娘と許嫁の大浦卓也(三浦貴大)の写った写真を持って現れて、海で遭難死した夫が見て喜ぶであろうから、妻の散骨と同時に海に投げて欲しいと頼み、海だけに打ち込んでおれば良かったのに夢を見て手を出した仕事で失敗して死んだと夫の話をする。
→映画の中で、濱崎食堂の何気ない場面でひたむきに生きていくことの“切ない”を一番感じた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
【その頂上では「天空の音楽祭」と言う催しが行われており、そこで洋子が歌っていた。】
「忘れる為にあの人の事を聞いてくれませんか?」

→・・・・・・・・・・・・・・聞いてくれませんか?
の言葉だけが残った。
映画を見ている中で“何を聞いて”だったかわからなかったが!
――――――――――――――――――――――――――――――――――
【船頭・大浦吾郎(大滝秀治)「久しぶりに美しい海を見た」】
大滝さんのセリフで、あの一見静かで平和そうに見える港で暮らしている漁民の人たちの悲しみと喜びというかね。
 いつも美しい海じゃないんですよということを言っているわけでしょ。
 もう私は長い間生きてきていっぱい見てきたということだよね。

→人それぞれ、生きてきた時間の長さの分だけ、
“背中”に楽しい事もそうでないことも背負っているものと思っている。
何もない人生よりもぶつかりぶつかりの人生の方がいい人生?
――――――――――――――――――――――――――――――――――
「あなたへ」大切な思い、大切な人に届いていますか。

「人生は切ない。切ないからこそ、何かに『うわっ』と感じる瞬間がある」
[PR]

by asanogawa-garou | 2012-10-19 14:11 | 人間模様 | Comments(0)

生き方がきれいな人は、誰かにどこかで救われる。〔樋口武男・草笛光子〕   

2012年 10月 11日

生き方がきれいな人は、誰かにどこかで救われる。
                  〔樋口武男・草笛光子〕

c0219232_14263675.jpg

複眼対談第24回 樋口武男(1938):草笛光子(1933)

健康十訓

〔草笛〕
【七十過ぎてから筋トレを】
筋トレやるのは、私、悔しいからです。
だって、年取ると体力はだんだん降下します。
でも、女優としては、若い時はわからなかったことがだんだんわかってくる。
ですから、いかにして体力気力を保ち、
その中身をお客さんに伝えられる女優でいられるかと思いまして、筋トレを始めたんです。

〔樋口〕まったく同感です。
体力が衰えてきたら、知力も衰えてし、老けて見えますわね。

――――――――
〔樋口〕草笛さんがご本に書かれていた、
母上の「きれいに生きましょうね」は、すばらしい教えですね。

〔草笛〕毎晩母に話してますよ。
今日こんなことがあったけど、私がやったこと、間違ってる?
〔樋口〕ああ、いいお話ですね。
〔草笛〕でも、まあしょうがない、明日早いからもう寝ないと、
今晩はよく眠らせて下さい、って頼むんですよ。
やっぱり先祖に守られているんですよね。
それがすごくわかるんです。
あ、今、守ってくれたって。

〔草笛〕私、財産、ほんと何もないんですよ。
セカンドハウスも持ってない。
今ある家だけ。家の中にも、高い美術品とか何もない。
じゃ、何して今日まで来たんだろうと思ったら、食べちゃったんです。(笑)
〔樋口〕アッハハハ。いいですねえ。
私は肉が何より好きです。焼き肉、うまいですもん。ねえ。
〔草笛〕そう。焼き肉、大好き。
それと、皆さんと食べに行って、奢るのが好きなんですよね。
みんなで食べて喋って飲んだりする、
そこで出てくる言葉とか、人間らしさとか、そういうのが好きなんですね。


〔樋口〕そうです。
生き方がきれいな人は、誰かにどこかで救われる
そう思うてます。

――――――――
〔樋口〕
【健康十訓】
一、少肉多菜(肉を少なく、野菜を多く)
二、少塩多酢(塩を少なく、酢を多く)
三、少糖多果(砂糖を少なく、果物を多く)
四、少食多噛(小食で、よく噛(か)む)
五、少衣多浴(薄着にして、陽にあたる)
六、少言多行(口先よりも、行動本位で)
七、少欲多施(欲は少なく、他につくす)
八、少憂多眠(思い悩まず、よく眠る)
九、少車多歩(車に乗るより、よく歩く)
十、少憤多笑(怒らず、よく笑う)

〔草笛〕はあ、思い当たることがたくさん…
元気でいれば。やっぱり私、生きているの大好きですから。
それと目標を持つことですね。


週刊文春(2012.9.27号):複眼対談「草笛光子」より

【平蔵の独り言】
草笛光子さん(79歳)
70歳から筋トレ:体力、気力

やっぱり先祖に守られているんですよね。:先祖に守られている。

元気でいれば。やっぱり私、生きているの大好きですから。:
こんな気持ち(生きているの大好きですから)で歩きたい。

〔健康十訓〕
一、少肉多菜(肉を少なく、野菜を多く)
  ・お肉はほどほどにして、野菜をたっぷりで健康もりもり
二、少塩多酢(塩を少なく、酢を多く)
  ・塩分取りすぎは高血圧のもと、酢は健康のもと
三、少糖多果(砂糖を少なく、果物を多く)
  ・甘いものは果物から、砂糖は肥満への直通切符です。
四、少食多噛(小食で、よく噛(か)む)
  ・腹八分目でよく噛めば (一口50回以上)、幸せも噛みしめられますよ。
五、少衣多浴(薄着にして、陽にあたる)
  ・薄着で風呂好きの人は、健康を身につけている人
六、少言多行(口先よりも、行動本位で)
  ・べらべら喋っている間に行動を開始せよ
七、少欲多施(欲は少なく、他につくす)
  ・自分の欲望のために走らず、他人のために走れ
八、少憂多眠(思い悩まず、よく眠る)
  ・くよくよしたって同じこと、とっとと寝てしまおう
九、少車多歩(車に乗るより、よく歩く)
  ・自動車は確かに速い、でも歩けば健康への近道
十、少憤多笑(怒らず、よく笑う)
  ・怒ったときでもニコニコしていれば、忘れてしまうよ

一、二、三、四、六、七:日頃から心掛けてかな?

八、やっぱり、くよくよ
十、あっと思ったら、怒っている。
[PR]

by asanogawa-garou | 2012-10-11 14:33 | 人生 まだ旅の途中 | Comments(0)

山本周五郎流 「非常識で生きる」【ヘソ曲がり人生哲学】   

2012年 10月 03日

山本周五郎流 「非常識で生きる」【ヘソ曲がり人生哲学】


「人生は、50歳を過ぎてからが本番」

彼独特のユニークな人生哲学は、
世間の常識からはかけ離れているが、
ヘソ曲がりゆえの深い含蓄で、自分らしく生きる知恵を与えてくれる。

〔権威や常識に背を向けた辛辣な言葉から人間社会の真実が見えてくる〕

庶民への愛を貫き、生きることの尊さを描いた小説で読者の魂を揺さぶり続けた
作家・山本周五郎
c0219232_14101215.jpg


【財産】

「浪費のない人生というものがもしあるとすれば、それはもはや人生ではない。
刑務所の生活です」

【酒】

酒は人類が生み出した傑作
《酒がない人生なんて、ほんとうの人生ではない》

【旅行】

大きな旅館やホテルには泊まらない
《旅館に限らず、ビルディングも工場も、
酒場も住宅もマンモス化してきた。

人間の生活も集団化し、
個人の感情は集団の力に屈伏して、
一億右へならえというふうになるらしい。
ぞっとするような傾向である》

【趣味】

道具に凝るのはタブー。精神的な欲深さが大事。

人生これからというときに「脂っ気の抜けた人間」にはなりたくない。
(分別のついた、わび、さびなどと「現実生活の厳しさから目をそらす」のでなく、)
現実の人間や社会に密着すべきで、そのためには精神的欲深さが大事だと説くのである。

【健康】

体には人一倍気を使っていた。
《規則正しい生活を続けていると、人躰は同一刺激によって活力を消耗しやすい。
ときどきバランスをこわし、人為的に耗弱させれば、
却って肉躰はそれを恢復させようとして眼ざめ、活力を呼び起こすものだ》

やけに説得力のある詭弁だが、つまるところ、下手な養生はかえって不養生。
周五郎は、人の生き死には「寿命の問題」で「天命にまかせるのがいい」というのである。
《どっちにしろ、死なないやつは生きるのである》

【交遊】

「人のつきあいは生きてる間だけのものです。
亡くなったあとで、ああもしてあげればよかった、
こうもしてあげればよかった、そんな後悔を残さないよう、
生きてる間に誠意をもってつきあうことが大切です」

●特集「非常識」で生きる十か条 【山本周五郎流ヘソ曲がり人生哲学】
サライ(98/7/16号)
c0219232_14123759.jpg

【平蔵の独り言】
高倉健の愛読書:「男たちの人生」(山本周五郎)
c0219232_1413170.jpg

「プロフェッショナル仕事の流儀」高倉健スペシャルで、
健さんが持ち歩いている愛読書「男としての人生」(1982年 グラフ社)が紹介されていた。
『山本周五郎が描いた男たち』(2010年7月 グラフ社)に、
改題されてようだが絶版ということで、読んでみたい。

以前『青べか物語』を読んだが、正直な気持ち、いま一つピンとこなっかった。

個の人間【山本周五郎】は「ヘソ曲がり」で興味を持った。

------------------------------

【旅行】

大きな旅館やホテルには泊まらない
《旅館に限らず、ビルディングも工場も、
酒場も住宅もマンモス化してきた。

人間の生活も集団化し、
個人の感情は集団の力に屈伏して、
一億右へならえというふうになるらしい。
ぞっとするような傾向である

------------------------------
一億総中流階級はあっという時間に崩壊して
格差社会になっている。

------------------------------

【交遊】

「人のつきあいは生きてる間だけのものです。
亡くなったあとで、ああもしてあげればよかった、
こうもしてあげればよかった、そんな後悔を残さないよう、
生きてる間に誠意をもってつきあうことが大切です
------------------------------
生きるということは、こういうことですね。

〔渡辺淳一〕さんが言っている
「いい人だった」なんて、そんなのつまらない!
生きているあいだに精一杯生きなきゃと思った。

今懸命に何かをしなくては
[PR]

by asanogawa-garou | 2012-10-03 17:12 | あの人 この一言 | Comments(0)

“他人と同じでいいや”と群れている人間に何か突出した結果を残すことはありえない。〔辻口博啓〕   

2012年 10月 01日

“他人と同じでいいや”


群れている人間に何か突出した結果を残すことはありえない。
スーパースイーツ〔辻口博啓〕


言われた通りにやるのが“作業”、
よりよい成果を出そうと考えるのが“仕事”。
伸びる人はみんな“作業”をせず“仕事”をしている。



〔精神力〕

見習いになって3年間は、
食材の管理やトイレ掃除などに追われ、
ケーキのクリームやスポンジはほとんど触らせてさえもらえませんでした。
すばらしい経験でしたね。

人はキチッとしていなければ伸びません。
例えば食材って新鮮な方がおいしいでしょ?
とすると、仕入れをこまめにする管理能力や、
地味な仕事もコツコツこなせるメンタルの強さがなければ、
おいしいスイーツは作れないのです。



〔成功法〕

商売がうまく行く人の特長は、
小さな気遣いを感じさせること。

暑い中、お客様がお店に並んで下さったなら
キン!冷えたおしぼりをお渡ししたいですよね。
逆に、自己肯定が多く、何かよくないことを言われても
「この人はわかってない」などと反省しない人の商売はたいてい伸びないと思います。


〔憂国〕

よく見るテレビ番組は、韓流ドラマの『イ・サン』。
18世紀後半の朝鮮王朝が題材で、
やっぱり人は利権で守られてはイカン!などと思わせる内容です。
現代の日本の問題点を象徴しているドラマかもしれません。



〔生きる〕

弟子の中で伸びる人は“作業”をせず“仕事”をする人。
トイレ掃除をしろと言われたらその通りやるのが“作業”。
どうすればもっと効率的に、もっとキレイにでき、
どうすればいい方法を人に伝えられるだろう?
などと考えるのが“仕事”。

突き詰めれば、よい仕事をすることとは、よりよく生きることなのかもしれませんね。

スーパースイーツ〔辻口博啓〕
週刊現代2012/10/6号(社長の風景)
c0219232_14352555.jpg

【平蔵の独り言】
今、群れていないと不安でしょうがない。
時代になっている。
群れていれば、安心!

〔憂国〕国の現状や将来について心を痛めること。「―の士」「―の情」
40年以上前に国を憂いた「憂国の士」がいた。

スーパースイーツ〔辻口博啓〕さんは
人の生き方を語ってくれている。
〔精神力〕、〔成功法〕、〔憂国〕、〔生きる〕
[PR]

by asanogawa-garou | 2012-10-01 14:44 | 人生 まだ旅の途中 | Comments(0)