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『あなただけのカレンダー』(伊集院静)   

2013年 08月 31日
『あなただけのカレンダー』(伊集院静)

新しい人生のカレンダーを作りなさい。
若いときとはまるで違う、これからのあなたの人生のカレンダーだ。

そこにこれから自分がなすべきことを記しなさい。
何をやろうか、何ができるか、ではない。
これをやろう。これをやるんだと、決意を記すのだ。

私は自分のカレンダーを四十歳の半ばで作った。
勝手な夢と希望だから今もかなわぬことばかりだ。
それでもないよりあった方がよかった。

あなたにも新しいカレンダーを持つ資格がある。
なぜならあなたは今日まで世間の荒波を越えてきた。
実はそれ自体が素晴らしいことなのだ。

十二分に何かをなしてきたと言えなくとも、
ここまで十分に何かをなしているのだ。
その上、私たちは十二分に若いし、恋だってできる。

私のカレンダーの反省から一言。
夢はシンプルで欲張りすぎぬよう。
さらに言えばこれまで着ることのなかった新しいカラーを
身につけるくらいのモダンさがあった方がいい。
やはり人生はお洒落でなくては。

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2010/7頃のトヨタの車(SAI・サイ) 広告らしい

【平蔵の独り言】
週刊文春(2013/08/29号「阿川佐和子のこの人に会いたい」)
第149回直木賞(桜木紫乃)『ホテルローヤル』
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〔桜木〕デビューしてから伊集院静さんの『羊の目』を読んで、
価値観は人の数だけある、誰に決められるものでもない、
ということに思い至ったんです。

直木賞をいただいて、
伊集院さんからお花が届いたんですけど、
最初は気がつかなかったんですよ。


〔阿川〕えっ?

〔桜木〕「神崎武美」って書いてあったから。
『羊の目』の主人公の名前で贈っていただいたんですよね。
部屋で一人になって一息ついたとき、「……あれ?神崎武美!?」って。

〔阿川〕やるなあ。大人の流儀。

〔桜木〕大事なことにきづかせてくれた小説の主人公からのお花ですからね。

【平蔵の独り言】
『羊の目』《価値観は人の数だけある》→ から 
伊集院静『あなただけのカレンダー』 に辿り着いた。

今だから、『あなただけのカレンダー』の一つ一つの言葉に
納得したり、励みになったり・・・・・・・・・・・

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あなたにも新しいカレンダーを持つ資格がある。
なぜならあなたは今日まで世間の荒波を越えてきた。
実はそれ自体が素晴らしいことなのだ。

【独り言:還暦から古希に向かって 納得と感謝】

十二分に何かをなしてきたと言えなくとも、
ここまで十分に何かをなしているのだ。
その上、私たちは十二分に若いし、恋だってできる。
【独り言:うーん 若い  先日、病院で88歳の人から
「若いな」と言われた
寂聴さんは“恋:プラトニック” でいい】

さらに言えばこれまで着ることのなかった新しいカラーを
身につけるくらいのモダンさがあった方がいい。
やはり人生はお洒落でなくては。
【独り言:遠近両用のフレームを先日選んだ時、
やっぱり 同じような 好み で選んでしまうので
ちょっと殻を破ってみたがこの程度か】

【独り言:『あなただけのカレンダー』とは、
     還暦から初めた、「5年日記は2冊目」
     入院して、カテーテル検査&治療の際
     栄養指導を受けた毎日のノート 4ヶ月目
     今まで生きてきた(証)、から
     新しいカレンダーが作られていくような気がする】


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こんなことも言っている

人に受けた恩はその人以外の誰かに返すのが世の慣いと言うが、
私にその能力がない。
情けない話しだ。
『それがどうした(男たちの流儀)』伊集院静

週刊現代(2013/08/31号)

【独り言:伊勢湾台風の時、
     "かけた恩義は忘れても、受けた恩義は忘れるな”
     という誰の言葉か知らないが、いまでも不思議と憶えている。
     でも日常で、なかなかできないですね!
     伊集院さんでも そうなんだ】
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by asanogawa-garou | 2013-08-31 19:13 | 人生 まだ旅の途中 | Comments(0)

「がんばれ」と励ましてくれる友はありがたいが、“愚痴”を言い合う友が恋しいときもある。   

2013年 08月 24日
「がんばれ」と励ましてくれる友はありがたいが、
“愚痴”を言い合う友が恋しいときもある。


〈星一つ命燃えつゝ流れけり〉(高浜虚子)
聴き手の孤独と不幸に歌で寄り添ったその人にさえ、
人生の穏やかな秋を天は許してくれない。

生きるとはむずかしいものである。

“がんばれ”(頑張って)と励ます相手はもう充分に頑張っていることが、多々ある。
実は他愛もない“愚痴”を言い合う(話す、聞いてあげる)方が励ましになることが、
生きる張りになることが多いような気がする。


生きるとはやはりむずかしい!

【平蔵の独り言】
「頑張って下さい」 
とお見舞いに来る人来る人が行って帰った場面で

『充分 頑張っているんですよ』

『頑張って』とは言えなかった。
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by asanogawa-garou | 2013-08-24 15:22 | 人生 まだ旅の途中 | Comments(0)

〔『半沢直樹』の世界は本当だった!「銀行マンの出世争いはこんなにエグい」〕   

2013年 08月 17日
〔『半沢直樹』の世界は本当だった!「銀行マンの出世争いはこんなにエグい」〕  週刊現代2013/8/17・24号

『融資を引き上げろ』
『部下の手柄は上司のもの。上司の失敗は部下の責任』
『(銀行は減点主義です)』

〔40代から「黄昏研修」〕
〔『半沢直樹』に熱狂的なファンがついている!〕

『半沢直樹』が証明してみせた"テレビ離れ"の本当の原因
今日性のないドラマは消えていく

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『融資を引き上げろ』
「銀行は、晴れた日に傘を差し出し、雨の日には傘を取り上げる。銀行員の常識は世間の非常識だ」

『部下の手柄は上司のもの。上司の失敗は部下の責任』
という風潮は今も残っているのです。

『(銀行は減点主義です)』
銀行内で出世していくには、まずはミスをしないこと、その上で成果を上げることが求められる。
(銀行は減点主義です)
「一度でもバツがつくとそれが出世に響く」

〔40代から「黄昏研修」〕
「どんな世界にも派閥はあるが、とくに銀行はその傾向が顕著です。」
派閥はどうやって作られるのか。
多くの場合、若手行員の時代から先輩の“引き”によって自然と派閥が生まれていく。
一方で、先輩や上司から“引き”のない行員は、派閥に入ることさえできず、出向対象としてリストアップされます。
同期との成績争いや派閥争いに負け、出世レースから脱落すると、
40代から「黄昏研修」と呼ばれるセミナーが待ち受けている。
他の業界よりも「肩たたき」=出向が早いのも銀行の特徴である。
一般の企業なら働き盛りの40代半ばで、第二の人生、
そして老後の生活設計を考えることを強いられるのだ。
銀行の場合、同期入行の行員が100人いたとすると、50歳で残れるのはわずか3人。
役員にまで昇りつめるのは、せいぜい1人だ。
あぶれた97人は、必然的に「出向」ないしは「転籍」となる。
それまで、融資先や顧客から、銀行の威光を背景に「エリート扱い」をされてきた銀行マンたちが、日の当たらない存在へと立場を移すのである。
そのとき、彼らのプライドは打ち砕かれ、受け入れ先に対して卑屈になってしまうとしても仕方がないだろう。
一般の人よりも一足先にやってくる、サラリーマンの“黄昏”時だ。

〔『半沢直樹』に熱狂的なファンがついている!〕
清濁併せ呑むヒーロー『半沢直樹』に熱狂的なファンがついているのは
『半沢直樹』のようなヒーローが今、多くの人を惹きつける理由をこう分析する。
「かつては銀行マン=エリートと思われていたけれど、
今やそんな特別視される存在ではありません。

昔は侍のようなバンカーもいました。
50年代に倒産寸前に陥ったホンダに、
重役たちの反対を押し切って融資を継続したという
三菱銀行のバンカーの存在は、今も伝説として語られています。


しかし、今は企業の財務しか見ませんから、こんなことはできないでしょう。
だからこそ、上司と対峙して、理不尽には徹底的に抗い、ときには汚いやり方にも手を染める、
清濁併せ呑むヒーロー『半沢直樹』に熱狂的なファンがついているのではないでしょうか」

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『半沢直樹』が証明してみせた"テレビ離れ"の本当の原因2013年08月14日(水) 高堀 冬彦 現代ビジネス
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TBS日曜劇場『半沢直樹』公式HPより
TBS日曜劇場『半沢直樹』の勢いが止まらない。
視聴率は初回が19.4%。以後、第2話が21.8%、第3話が22.9%、第4話が27.6%、第5話は29%---。
「録画率が高まったので、もうドラマでは高視聴率は取れない」。
そう口にするテレビマンが増えていたが、そんな考え方は間違っていたらしい。『半沢直樹』の視聴率は、録画機器の普及率が低かった昭和の時代と比べても遜色がない。

1970年代の『時間ですよ』(TBS)や『寺内貫太郎一家』(同)とほぼ同水準だ。

どんな時代だろうが、面白いドラマは高視聴率を得ることを『半沢直樹』は証明した。
パソコンやゲーム、スマホの出現も関係なかった。
近年、視聴者のテレビ離れが指摘されていたが、
それは単に魅力的な番組が不足していただけだったらしい。

既存作品の否定によって進化してきたドラマ
『半沢直樹』は今後のドラマ界の潮流も変えてしまうだろう。
爆発的人気を得るドラマが登場すると、それまでのドラマは急速に色褪せてゆくものだから。

たとえば、バブル期の1980年代後半から90年代前半に台頭したトレンディドラマを失速させたのは、日本テレビの『家なき子』(1994年)だったと思う。フジテレビ『東京ラブストーリー』(1991年)に代表されるトレンディードラマは、恋愛至上主義で、登場人物たちの関心事はもっぱら異性だったが、『家なき子』は親子愛の尊さを見る側に突き付けた。恋愛至上主義の否定だ。

バブル期の恋愛観には、金銭的条件に左右されやすいという脆弱さがあった。
拝金主義がピークに達していたころで、
「三高(高収入、高学歴、高身長)」の男性が無条件にもてはやされていた。
そこに登場した『家なき子』の主人公・すず(安達祐実)は、露骨に金に執着して、見る側に嫌悪感さえ抱かせたが、彼女こそ拝金主義がカリカチュアライズされた存在であり、バブルというものを体現していたのだ。

見る側が嫌悪したのは、実は自分たちの生きている時代だった。
すずが本当に大切にしていたのは母親(故・田中好子さん)だ。
母親もすずに無私の愛情を注ぎ、命懸けで彼女を守った。
その親子愛の尊さは、三高などの条件に支配される恋愛とは次元が違った。
恋愛至上主義が色褪せてしまうのも仕方がない。

非現実的な刑事ドラマを終わらせたのは、フジ『踊る大捜査線』(1997年)だろう。
警察組織の仕組みやキャリアとノンキャリアの違いなどをリアルに描き、
それによって、一人の敏腕刑事が事件を次々と解決するような
非現実的ドラマは過去のものになった。
テレビ朝日『相棒』(2002年~)の主人公・杉下右京も東大卒のキャリアであり、
だからこそスーパーマンぶりにも一定の説得力が保たれている。

メッセージ性の弱いドラマを打ちのめしたのは、日テレ『家政婦のミタ』(2011年)だろう。
大切な人を失って絶望した人間が、再生していく過程が鮮やかに描かれた。

東日本大震災から約半年後の放送。
被災者だけでなく、誰にでも大切な人を失った経験はあるはずだから、広く共感を集めた。
このドラマの放送後、いわゆる「ハートフルな作品」なるものが陳腐化していった。
甘ったるいだけに見えてしまうようになった。
ドラマは既存作品を否定することによって進化し続けてきた。

リメイクのヒット作もあったが、当たるリメイクには、ほぼ例外なく抜本的変化が加えられており、単なる焼き直しではなかった。
失敗の典型例は名作映画『砂の器』(1974年)のリメイクだろう。
連続ドラマ、スペシャルドラマとして何度もリメイクされたが、
一度として映画を凌いだ作品はない。
リメイク版ではキャストや設定の一部が変えられたが、本質的な違いはなく、
スケールダウンしただけ。それでは元祖版を超えられるはずがない。

今日性のないドラマは消えていく
振り返ってみると、爆発的人気を得たドラマには共通点が見出せる。
いずれにも今日性があり、時代が織り込まれていた。
トレンディードラマ全盛の時代は、若年層が表向き経済的に恵まれ、
将来への不安があまりなかったから、恋愛に没頭できた。
ときには恋愛をゲームにさえする余裕すらあった。
恋愛至上主義が成立する土壌があった。

警察の不祥事が続発し、「警察=正義」という図式が成り立たなくなった後の『踊る大捜査線』や『相棒』には、警察内の腐敗がしっかり盛り込まれた。
『家政婦のミタ』には、父親・阿須田 恵一(長谷川博己)の不倫や母親の自殺があった。
実際、この世知辛い時代に何一つ問題や不安を抱えていない家族は、そうないだろう。

そして、『半沢直樹』には、現代ビジネス社会の暗部が刻み込まれている。

多くのテレビマンは、「テレビの真骨頂は生(放送)だ」と口にするが、ドラマも同じなのだろう。
それを分かっていながら、実践するのは難しいらしく、旧態依然とした作品も少なくない。

各局のタイムテーブルには、10年前、20年前に放送されていても不思議がないようなドラマもあるが、いずれも視聴率は振るわない。

今日性の有無だけではなく、もちろん質も大切だ。
テレビマンの一部には「視聴率は低かったが、質や芸術性は高かった」と口にする人もいるが、どうも疑わしい。
本当に質が高ければ、視聴者だって支持するはずだ。
視聴者の目を舐めてはいけない。「質や芸術性は高いのに、見てもらえない」という言い分は、一部テレビマンの驕りにほかならないと思う。

映画の興行収入を見てみれば分かる。
邦画の興行収入の歴代1位は宮崎駿監督による『千と千尋の神隠し』で、約304億円。
この作品の質と芸術性を誰が否定できるのだろう。
本当に良質であれば、ドラマも広く支持を集めるはずなのだ。
質が抜群と評判の日本テレビ『Woman』も徐々に視聴率を伸ばしている。

最近、活字メディアで書かれているドラマは、『半沢直樹』『Woman』、そして『あまちゃん』の3作品しかないと言っていいくらいだ。
いずれの作品も今日性と質の高さを併せ持っている。
『Woman』は現代を懸命に生きる市井の女性を、細部に至るまでリアルに描いている。
主人公・青柳小春を演じる満島ひかりと、母親・紗千役の田中裕子の演技は白眉としか言いようがない。
『あまちゃん』は1980年代と今のサブカルチャーを対比させることにより、現代をくっきりと浮き彫りにしている。筋書きも凡百ではなく、意外な展開の連続であり、放送が始まると同時に犯人が分かってしまうような2時間サスペンスとはレベルが違う。
これから先、今日性のないドラマは消えていくのではないか。

1970年代の『時間ですよ』や『寺内貫太郎一家』にも当時としては斬新な演出が採り入れられており、しかも時事問題が随所に盛り込まれていた。

また、現在のドラマ界には、「まず、数字(視聴率)を持っている役者を起用する」という考え方も根強く存在するが、そんなドラマ作りは廃れていく気がする。

『半沢直樹』主演の堺雅人にアイドル的人気はないし、『Woman』の満島ひかりは民放ドラマ初主演。
『あまちゃん』主演の能年玲奈にいたっては、新人なのだから。
この3作品の好調を受けてもドラマ界の潮流が変わらなかったら、本当にテレビ離れが止まらなくなってしまう気がする。


【平蔵の独り言】
『融資を引き上げろ』
「銀行は、晴れた日に傘を差し出し、雨の日には傘を取り上げる。銀行員の常識は世間の非常識だ」
これは今も変わっていない。(引き剥がし)
バブルの時、地銀でバブルに踊った地銀と手堅い地銀を見てきた。
某都市銀行が分不相応な融資を持ってきた。

このドラマは、高度成長期に走ってきた “団塊の世代”にとっても
団塊の世代に頭を押さえつけられてきた 40-50代にとっても

叫びたい “今日性” の出来事が含まれているからだと思う。

特に最近思うのは、何もリスクを取ってこない人間が
企業にも政治にもトップとして残ってしまう。
リスクを取って勉強して努力した人間が一度の失敗で残りのノンポリ(マスメディアも含む)が
舞台から引きずり下ろして、みんな安心している。

『半沢直樹』が証明してみせた"テレビ離れ"の本当の原因
に1970年代から2013年(今)を述べられている。

これを”市井の人“が共感しているのだろう。

行く末を見てみたいが(そして誰もいなくなった)
にならないでほしい・・・・・・・・・・・・・・・
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by asanogawa-garou | 2013-08-17 16:54 | 人生 まだ旅の途中 | Comments(0)