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【“許せないと思うことの大切さ” 「許せない人に出逢うことが、生きるということだ」】 (伊集院静)   

2014年 05月 28日
【“許せないと思うことの大切さ” 「許せない人に出逢うことが、生きるということだ」】 (伊集院静)

【正論かもしれない。しかし正論にろくなものはない。】 (伊集院静)
正論かもしれない。しかし正論にろくなものはない。

・「その言い方は男の出口を塞ぐ。理詰めでものを言うのはやめろ」

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【“許せないと思うことの大切さ” 「許せない人に出逢うことが、生きるということだ」】(伊集院静)
それがどうした「男たちの流儀」週刊現代2014/5/10・17号

“許せないと思うことの大切さ”
(今週の流儀)「許せない人に出逢うことが、生きるということだ」
「許せないことに遭遇したり、許せない人と出逢ったりするのは、私がどこか他の人と違っていたり、自分に問題があるからなのでしょうか」

初め、その質問を聞いた時、何が言いたいのだろうかと思った。
よく聞いているうちに、許せないことや許せない人に出逢うことがどこか特別なことであると思っている人が案外と多いのがわかった。
さらに言えばそういうことと出逢うことが災難だったり、悪いことなのではと思っているのだ。

そこで今週は、その人たちが考え違いしている点を話しておこう。

許せないこと、許せない人に遭遇するのは、外を歩いていて吹いてきた風に当たるようなものである。
極端に言えば、人にとっての空気や水のような存在と言ってもよい。

人間が生きて行けば、許せないこと、許せない人に必ず出逢うものだと私は思っている。
だから逆に申せば、許せないこと、許せない人と出逢うことが、生きるということでもある。

大切なのは許せないことに出逢い、それに対し自分の意志で“許さない”と決意することである。
許せるか、許してあげられるか、という問題は別の問題で、
人間が生きて行く上で、許せないことはむこうからやってくるものだと理解し、
それは誰にだってやってくるとわかることが、まずは大切なことだ。

許せないこと、許せない人に出逢うことは私は生きる上で大切なことだと考える。
誰だって嫌な思いをしたくない。
しかしそれは避けては通れないことなのではないか。
綺麗事ばかりを見て一生生きた人はいないはずだ。


許せない、とは人間の意志の温度を試しているものかもしれない。

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【平蔵の独り言】
“許せないこと、許せない人に出逢うことは”
綺麗事ばかりを見て一生生きた人はいないはずだ。

(今週の流儀) 「許せない人に出逢うことが、生きるということだ」

【独り言】生きていく中の日々の葛藤ということですね?



【正論かもしれない。しかし正論にろくなものはない。】 (伊集院静)
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「その言い方は男の出口を塞ぐ。理詰めでものを言うのはやめろ」
正論(ルール)からは何も生まれない。

できる範囲のことをしていけばいい。

価値観は人の数だけある。

『羊の目』(伊集院静)

価値観は人の数だけある、誰に決められるものでもない

【平蔵の独り言】
週刊文春(2013/08/29号「阿川佐和子のこの人に会いたい」)
第149回直木賞(桜木紫乃)『ホテルローヤル』
〔桜木〕デビューしてから伊集院静さんの『羊の目』を読んで、
価値観は人の数だけある、誰に決められるものでもない、
ということに思い至ったんです。

直木賞をいただいて、
伊集院さんからお花が届いたんですけど、
最初は気がつかなかったんですよ。

〔阿川〕えっ?
〔桜木〕「神崎武美」って書いてあったから。
『羊の目』の主人公の名前で贈っていただいたんですよね。
部屋で一人になって一息ついたとき、「……あれ?神崎武美!?」って。
〔阿川〕やるなあ。大人の流儀。
〔桜木〕大事なことにきづかせてくれた小説の主人公からのお花ですからね。
→『あなただけのカレンダー』

今、『あなただけのカレンダー』をさがしている!
ではなく、今まで生きてきた(証)を語って行こう。それがどうした「男たちの流儀」
(伊集院静)
週刊現代2013/12/28号


【独り言】
『羊の目』(伊集院静)
価値観は人の数だけある、誰に決められるものでもない

正論かもしれない。しかし正論にろくなものはない。
その言い方は男の出口を塞ぐ。理詰めでものを言うのはやめろ

価値観:個性があって当たり前、人間だもの
だいたい普通の人 の普通って?

正論:その言い方は男の出口を塞ぐ(女にかなわない一つですね)

「僕らの時代」で伊集院静さんは時計をしていない。
若いとき、時計をするのをやめた。
と、言っていた。

20代のまだ駆け出しの頃、時計をやめた。
仕事に行くとき、電車の時間に間に合うか
と、腕時計を見て駅に着くたびに駅の時計を見て
この何ともどうにも解決できないことに
イライラとしている状態が嫌になって
どうにもならないことから “諦め、解放”

40余年目の安堵!

「まあ! そんなに道を外れていないんだ」
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by asanogawa-garou | 2014-05-28 15:23 | 人生 まだ旅の途中 | Comments(0)

〔菅原洋一(79) 『知りたくないの』〕70歳なら70歳の歌い方、80歳なら80歳の歌い方があるはず   

2014年 05月 16日
〔菅原洋一(79) 『知りたくないの』〕70歳なら70歳の歌い方、80歳なら80歳の歌い方があるはずです。

転機話しましょう〔菅原洋一(79)〕はデビュー55年、80歳を前に新アルバムを発表するなど挑戦を続けています。【転機 話しましょう】産経ニュース2012.9.22

ーー生涯現役を宣言しています。
「人間の体は年とともに衰えます。声帯だって衰えます。それに対応していかなければなりません。ただ、70歳なら70歳の歌い方、80歳なら80歳の歌い方があるはずです。この前レコーディングした時は、どう歌えば皆さんに認めてもらえるか、今の歌い方はこれでいいのか、考えながら歌いました」


〔ラストチャンスで…〕『知りたくないの』
 自身で作り出した“人生の節目”が運を呼び込む。

〔70歳なら70歳の歌い方、80歳なら80歳の歌い方があるはずです。〕
--「知りたくないの」は、ずっと歌い続けていますね
 「何度歌っても、同じにはなりません。これでいいのかなって、毎回手探りで歌っています。まだ、これでいいという歌い方は見つかっていません」


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昭和32年。日本は敗戦から立ち直り、街は活気にあふれていた。
盛り場にはタンゴ喫茶やジャズ喫茶があり、菅原さんはそれらの場で歌った。
そうしているうちにスカウトされ、タンゴの人気バンド「オルケスタ・ティピカ東京」の専属歌手に。これで生活は安定した。
 そのころ、米ジャズ歌手、ナット・キング・コール(1919~65年)がラテン音楽のアルバムを発表した。
ジャンルにとらわれずに歌うナットがうらやましかった。
そのうち「タンゴは好きだが、ジャンルにとらわれずに自由に歌いたい。さまざまな歌を勉強したい」という気持ちが芽生えた。
「安定を求めて歌手になったのではない。もっと広い活動の場を求めて挑戦をしたい」という反発心もあった。
 「オルケスタ-」は4年で退団し、再びライブハウスなどで歌う日々に戻ったが、後悔はなかった。チャンスを生むには、どこかで決断が必要だ。
「男は自分が行動することで人生の節目を作らなければならないと思うから」

 
〔ラストチャンスで…〕『知りたくないの』
 自身で作り出した“人生の節目”が運を呼び込む。
歌を聞いたレコード会社のディレクターの誘いで、38年に念願のレコードデビュー。すでに30歳だった。
 しかし、この後が続かない。レコードを出すが、いずれも売れなかった。
7枚目を出した時は32歳になっていた。自身も周囲のスタッフも「これがラストチャンス」との思いだった。
A面はシャンソンの名曲「恋心」。B面は自身が選んだカントリーの曲をアレンジし直して録音することになった。
曲名は「たそがれのワルツ」から「知りたくないの」に変え、詞は新人のなかにし礼さん(74)が一新した。
 録音では苦労した。
「詞の『あなたの過去など』の『過去』がメロディーに乗りにくい。なかにしさんに違う言葉にするようお願いしたが、どうしても変えてくれなかった」
 なかにしさんの熱意に押され、「過去」の詞のまま歌って出した勝負のレコード。
売れ行きは芳しくない。ただ、周囲の環境が次第に変わり始める。
当時、東京都内のホテルのラウンジで歌っていたが、少しずつ客が増えだした。
目当ては「知りたくないの」だった。
やがて全国的なヒットとなり、昭和42年にNHK紅白歌合戦に初出場。翌年には同曲で日本レコード大賞・歌唱賞を受賞した。
 「『知りたくないの』は切ない女性の恋心を表現した曲。
『過去』という歌謡曲では使わない言葉は今でも新鮮で、この言葉を使わなかったらヒットはなかった」。この曲と出合えた幸運に感謝している。

                         ◇
〔70歳なら70歳の歌い方、80歳なら80歳の歌い方があるはずです。〕
--生涯現役を宣言しています
 「人間の体は年とともに衰えます。声帯だって衰えます。それに対応していかなければなりません。ただ、70歳なら70歳の歌い方、80歳なら80歳の歌い方があるはずです。この前レコーディングした時は、どう歌えば皆さんに認めてもらえるか、今の歌い方はこれでいいのか、考えながら歌いました」
--歌う時、心掛けていることは?
 「声帯だけで歌うのではなく、体すべてで表現するようにしています。ずっと聞いてくれているファンの中には、『前よりいいですね』と言ってくれる人もいるんですよ」
--「知りたくないの」は、ずっと歌い続けていますね
 「何度歌っても、同じにはなりません。これでいいのかなって、毎回手探りで歌っています。まだ、これでいいという歌い方は見つかっていません」


 〈すがわら・よういち〉昭和8年、兵庫県生まれ。国立音楽大学声楽専攻科卒。
昭和40年発売の「知りたくないの」が大ヒット。45年には「今日でお別れ」で日本レコード大賞を受賞した。
42年から63年までNHK紅白歌合戦に22回連続出場。
テレビ番組にも多数出演し、司会者の前田武彦さんから「3日前のハンバーグ」というあだ名を付けられるなど幅広い世代から人気を獲得。

今月5日にはアルバム「ビューティフルメモリー~我が心の歌~-80才の私からあなたへ-」を発売した。


【平蔵の独り言】
 「人間の体は年とともに衰えます。声帯だって衰えます。それに対応していかなければなりません。ただ、70歳なら70歳の歌い方、80歳なら80歳の歌い方があるはずです。この前レコーディングした時は、どう歌えば皆さんに認めてもらえるか、今の歌い方はこれでいいのか、考えながら歌いました」

【独り言】80歳なら80歳の歌い方(生き方)があるのですね!
まず、健康で古希を目指せ・・・・・・・
恵まれてきたと思います。
という生き方を

真空管のコンピュータに従事してから
気が付けば、もうすぐ50年
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by asanogawa-garou | 2014-05-16 16:48 | 人生 まだ旅の途中 | Comments(0)

40代後半から始める メタボ・ロコモ(要介護にならない健康法)【健康でいるための運動機能の維持】   

2014年 05月 14日
40代後半から始める メタボ・ロコモ(要介護にならない健康法)
【健康でいるための基本になる運動機能の維持】


日本人の寿命は延びているが、
大切なのは、支援や介護がなくても日常生活が営める期間である「健康寿命」を延ばすことだ。


〔ホスピス専門病院〕
40代後半から始める 要介護にならない健康法
名戸ヶ谷病院院長 大江隆史氏
日本経済新聞【集まれ!ほっとエイジ】2013/1/18
「ロコモティブシンドローム(ロコモ、運動器症候群)」


【健康でいるための基本になる運動機能の維持】
〔■ロコモティブ症候群に気づく7項目〕
1番目が「片足立ちで靴下がはけない」。
2番目が、「家のなかでつまずいたりすべったりする」。
3番目が「横断歩道を青信号で渡りきれない」。
4番目が「階段を上るのに手すりが必要である」。
■2キログラムの買い物を持ち帰るのが困難
5番目が「15分くらい続けて歩けない」。
6番目が「2キログラム程度の買い物をして持ち帰るのが困難である(1リットルの牛乳パック2個程度)」。
7番目が「家のやや重い仕事が困難である(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)」。
________________________________________

 日本人の寿命は延びているが、
大切なのは、支援や介護がなくても日常生活が営める期間である「健康寿命」を延ばすことだ。
しかし、骨や関節などの運動器障害が原因となって自立度が低下し、
要介護状態になる高齢者が増えている。
名戸ヶ谷病院(千葉県柏市)院長で、東大整形外科非常勤講師の大江隆史氏に、
高齢期の運動器障害とその防止策について聞いた。

 おおえ・たかし 名戸ヶ谷病院(千葉県柏市)院長、東大整形外科非常勤講師。
京都府丹後に生まれる。東京大学医学部卒業。
1985年東大整形外科入局、茨城県立中央病院、旭中央病院、静岡厚生病院、焼津市立病院整形外科で整形外科を研修し、92年東大整形外科助手。
94年東大整形外科医局長。95年より名戸ヶ谷病院勤務。
2004年より東京大学整形外科非常勤講師。
12年名戸ヶ谷病院院長。

 08年5月、日本ロコモティブシンドローム研究会を設立、委員長。
10年8月、ロコモチャレンジ!推進協議会副委員長。
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【健康でいるための基本になる運動機能の維持】
〔■骨や関節などの手入れ怠ると「要介護」に〕
「骨や関節などの運動器を手入れしないでおいておくと」

〔■知らないうちに運動器が衰える「ロコモ症候群」〕
「ロコモティブシンドローム(ロコモ、運動器症候群)」
・ロコモティブというのは「移動能力がある」という意味です。

〔■ここ10年で様相が変化、治してもまた運ばれてくる〕
・言葉までつくって広報しなければならないほど、ロコモは深刻なんですね。

〔■40代後半から始まる運動器の衰え〕
・運動器の衰えは40代後半から始まるので、

〔■ロコモ予備軍は全国で4700万人〕
・現代社会があまりにも便利になったので、
身体にあまり負荷をかけないでも過ごせるようになったというのも骨を弱らせる要因です。

〔■やせていて運動しないと骨が弱くなる〕
・骨は硬い組織ですけれどもいつも形や強さが定まっているわけではなくて、
外からの刺激によって、強度が決まるんです。

〔■手当てしないと運動器の寿命は平均寿命まで持たない〕
骨が折れるのは順番があります。
50代、60代はまず、手首足首が折れます。

〔■ロコモティブ症候群に気づく7項目〕
・コモティブシンドロームは予防が肝心ということですが、
ロコモティブシンドロームかどうか気づくための7項目のロコチェックがあるとのことですね。

〔■粗食は避け、たんぱく質をしっかりとる〕
骨はカルシウムだけでできているわけではなくて、
コンクリートにあたるカルシウムと、
鉄筋にあたるたんぱく質でできているので、
たんぱく質をしっかりとることが必要です。

〔■運動障害の恐れも、まずスクワットや太極拳を〕
大きな筋肉を維持しなければなりません。
ですから意識して鍛えなければなりません。
スクワットはそうした筋肉を鍛えるのに有効です。
________________________________________

【健康でいるための基本になる運動機能の維持】
〔■骨や関節などの手入れ怠ると「要介護」に〕
――健康でいるための基本になる運動機能の維持が、大江さんの研究テーマですね。

大江 研究をするとともに、キャンペーンもしています。
高齢の方が健康寿命を延ばしてほしいと思うからです。
人々が自立できなくなる原因を調べてみると、
メタボ(メタボリックシンドローム、内臓脂肪症候群)の結果である脳血管障害などはよく知られていますが、
骨や関節の具合が悪くなることがきっかけになることが多いのはあまり知られていません。

 介護保険で、「要介護」に認定される人たちの4分の1が骨や関節、神経などの運動器の障害で要介護になっています。

また、少し軽い「要支援」に認定される人たちの3割は運動器の障害が原因です。
こうした現実に多くの方が気づいていない。
つまり、何ら対策をとっていないので、「骨や関節などの運動器を手入れしないでおいておくと、その先に要介護状態、最悪の場合は寝たきりの状態がありますよ」と訴えるキャンペーンをしているわけです。

〔■知らないうちに運動器が衰える「ロコモ症候群」〕
「ロコモティブシンドローム(ロコモ、運動器症候群)」
・ロコモティブというのは「移動能力がある」という意味です。

――高齢者は転んでも、「ちょっと転んでしまった」と笑って済ますことが多いようですね。
それがまずいのですね。

大江 転ぶ原因がすでに生じているから転ぶのですが、それに、あまり気づかないですね。
気づかないうちに運動器が衰えていく。
なるべく早く気づいて対策をとらないと大変なことになるので、
我々は「ロコモティブシンドローム(ロコモ、運動器症候群)」という言葉や概念を考えて、キャンペーンをしています。

 ロコモティブというのは「移動能力がある」という意味です。
運動能力が衰えることをどうネーミングしようかと考えたときに、日本語で言うと移動能力の障害とか運動器の機能不全とかになるのですが、なるべく世の中で使ってもらえそうな言葉を選ぼうと、「ロコモティブシンドローム」と命名しました。

■博報堂や整形外科学会と協力して告知活動

――名前までつくられたのですね。
大江 2007年に日本整形外科学会が、運動器の障害のために要介護状態になる危険性が高いということを知ってもらうために、ロコモティブシンドロームという言葉と概念を提唱したんです。
また、私は「日本ロコモティブシンドローム研究会」をつくり、ロコモに関する研究と提言を行っています。
整形外科学会が博報堂の協力を得てつくったのが「ロコモチャレンジ!推進協議会」です。
そこを通じて企業や社会と協同してロコモの広報を推進しています。

――ロコモというのは良いネーミングですね。
大江 「メタボとロコモ」というように言ってもらえるように、命名しました。

〔■ここ10年で様相が変化、治してもまた運ばれてくる〕
――言葉までつくって広報しなければならないほど、ロコモは深刻なんですね。
大江 私は現場の臨床医なので、その実感が非常にありました。
私の勤めている病院は救急病院なので、運動器の具合が悪くなった人たちが運び込まれてきます。
我々は整形外科医なので骨折をしていれば治す。
関節が悪ければ治すわけです。
そして、社会に復帰していただく。
そういうことをしてきたわけですが、ここ10年ぐらいで様相が変わってきました。

 いったん治したと思って社会にお返しした方が、
再び骨折などの運動器障害で救急車で運ばれることが多くなったのです。
治してもまた運ばれてくるということが重なり、重症化してくるのです。
一つのことが次のことを引き起こす「連鎖」や複数の運動器障害が重なる「複合」が多いことに気づきました。
次のドミノが起こらないように、連鎖を断ち切らければいけないと思いました。

〔■40代後半から始まる運動器の衰え〕
――連鎖的に骨や関節が悪くなるのは何歳くらいからの症状なのですか。
大江 一つのことを治さないで放っておくと65歳くらいから連鎖が起こります。
多いのは75歳くらいからで、悪くなると、要支援、要介護になってしまいます。
運動器の衰えは40代後半から始まるので、そのくらいになったら、気をつけたほうがいいですね。

――ロコモのキャンペーンは40代以降の人を対象にしているのですか。
大江 もともとは要介護になる一歩手前の人たちの運動器障害をロコモと呼んでいました。
対応をしないと確実に悪くなるという状態です。
でも運動器の衰えは40代後半くらいから進むので、これからはロコモになる一歩手前の人たちだけでなく、40代後半の人にも周知する必要があると思っています。

〔■ロコモ予備軍は全国で4700万人〕
――40代ではロコモの兆候に気づかないですよね。どうすれば気づくのでしょうか。
大江 最近歩く速度が遅くなったとか、階段を上るのが億劫(おっくう)になったとかは、
ロコモの予兆ではないかと思います。

――ロコモの予備軍はどれくらいいるんですか。
大江 ロコモティブシンドロームの原因となる病気があります。
骨が弱くなる「骨粗しょう症」、膝の関節の軟骨が悪くなる「変形性膝関節症」、腰の部分の背骨が悪くなる「変形性腰椎症」のうち、どれか一つをレントゲンの検査で持っている可能性がある人たちの割合を何千人かの集団で調べて、それを全国規模に広げて推定すると4700万人になります。
その全員がロコモになるとは限りませんが。

■特に女性は注意、運動器が原因で要介護になりやすい
――男女差はあるのですか。
大江 骨粗しょう症と変形性膝関節症は女性に多いです。
運動器が原因で要介護になっている人も女性の割合が高いです。
女性はより気をつけたほうがいいと思います。
女性はホルモンのバランスが変わる閉経のために、骨の密度が急速に下がる時期があります。
変形性膝関節症も統計的には女性に多いです。

――男性に比べると運動しない女性が多いような気がします。
ダイエットをして、栄養不足になる女性もいる。
社会的な要素もあるのではないですか。
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大江 現代社会があまりにも便利になったので、
身体にあまり負荷をかけないでも過ごせるようになったというのも骨を弱らせる要因です。
女性に多い骨粗しょう症は骨の強度が落ちるということなのですが、
人間は動物なので動くために骨を持ち運ぶわけです。
骨は重い組織なので、余分な骨はつくりません。
人間は身体のなかに余分な骨は持たないことになっていて、
必要十分な骨を持ち運ぶようになっています。

〔■やせていて運動しないと骨が弱くなる〕
 一方、骨は硬い組織ですけれどもいつも形や強さが定まっているわけではなくて、外からの刺激によって、強度が決まるんです。
これをメカニカルストレス(機械的な刺激)と呼んでいます。
メカニカルストレスには2つあって、1つが骨にかかる体重で、
もう1つが運動するために筋肉が収縮して、骨を押す力です。

 やせていて運動しないと、日々、骨には少ない力しかかかりません。
すると身体は少ない骨でいいと思ってしまう。
加齢やホルモンのバランスの変化といった要因が加わると、
ぎりぎりの骨の状態が足りない状態になってしまうのです。

――骨の状態は分かるものなのですか。
大江 骨密度を測れば分かります。

〔■手当てしないと運動器の寿命は平均寿命まで持たない〕
――平均寿命は延びていますが、運動器を丈夫な状態にしておくのは難しいのですね。
大江 運動器の手当てをしないでいると、運動器の寿命は、平均寿命まで、持たないです。

 骨が折れるのは順番があります。
50代、60代はまず、手首足首が折れます。

その次に背骨が折れ始めます。
尻もちをついただけ、重いものを持ち上げただけ、庭の草を抜いただけで背骨が折れます。
そして最後には、立った位置から転倒しただけで太ももの付け根が骨折します。

50歳くらいになって、ちょっとしたことで骨が折れた人は、
若いときの骨折とは違うことが起こったと思う必要があります。
骨がもろくなって、ちょっとしたことで折れるまで骨の強度が落ちている可能性があるんですね。
そういう方は自分の骨密度を調べて、次の骨折につながらないようにしなければいけません。

〔■ロコモティブ症候群に気づく7項目〕
――ロコモティブシンドロームは予防が肝心ということですが、
ロコモティブシンドロームかどうか気づくための7項目のロコチェックがあるとのことですね。

大江 まず、1番目が「片足立ちで靴下がはけない」。
靴下をはくというバランスを崩す動作をしながら、
バランスを保てるかということなので、バランス能力を測る一つの指標です。

 2番目が、「家のなかでつまずいたりすべったりする」。
思ったように足が上がっているか、足がスムーズに動いているかということをチェックするものです。

 3番目が「横断歩道を青信号で渡りきれない」。
歩く速度を表そうとした項目です。
10メートルある道路の歩行者用青信号の点灯時間は最低10秒になっています。
渡りきれないということは歩行速度が秒速1メートル以下になっているということで、
足の筋力が相当落ちています。

4番目が「階段を上るのに手すりが必要である」。
これは自分の体重を階段の高さだけ片足で持ち上げられるか、ということと、
足や腰に痛みがなくてそういう動作ができるかというチェックです。

■2キログラムの買い物を持ち帰るのが困難
 5番目が「15分くらい続けて歩けない」。
これは「続けて歩く」ことがポイントで、続けて歩けなくなる病気をチェックしようというものです。

 短距離ですと普通に歩けても続けて歩くことができない病気があります。
背骨のなかに足を動かす神経が通っていて、
脳からの指令が背骨のなかの神経を伝わって足を動かすような仕組みになっているんですが、
特に腰のあたりの背骨の神経を入れている部分が狭くなると、指令がうまく伝わらなくなります。

「腰部脊柱管狭窄(きょうさく)症」という病気で、
腰が悪いのだけれども、歩いているうちに足が痛くなったり、
足の力が入らなくなったりして歩けなくなります。

6番目が「2キログラム程度の買い物をして持ち帰るのが困難である(1リットルの牛乳パック2個程度)」。
7番目が「家のやや重い仕事が困難である(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)」。

 この2つは腰など体幹が丈夫でないと、ちゃんとできません。
痛みがあってもできません。
この2つの項目は前の5つの項目の後に追加した項目です。
こういうことができなくなると自立できなくなるというデータがあり、
その調査からこれらの項目を加えました。

〔■粗食は避け、たんぱく質をしっかりとる〕
――衰えを感じてきたら、食生活に気をつけたり、運動をしたりすればいいのですか。
大江 食生活は、あまり粗食にならないようにしたほうがいいです。
骨はカルシウムだけでできているわけではなくて、
コンクリートにあたるカルシウムと、鉄筋にあたるたんぱく質でできているので、
たんぱく質をしっかりとることが必要です。

――スクワットなどの運動も効果があるのですか。
大江 高齢になって筋肉が衰えますが、衰えるのは上半身よりも下半身なんですね。
下半身では膝から上の大きな筋肉が衰えます。
太ももの前後、お尻、あとはおなかのなかの筋力などです。
でも、これらの筋肉は普通の生活ではあまり使いません。
大きな筋肉は何をするためにあるかというと、とんだりはねたり、俊敏な動きをするためにあるからです。

〔■運動障害の恐れも、まずスクワットや太極拳を〕
 大きな筋肉が弱ってくると転んだりする原因になりますから、
なんとか大きな筋肉を維持しなければなりません。
ですから意識して鍛えなければなりません。
スクワットはそうした筋肉を鍛えるのに有効です。
簡単そうに見えますが、ちゃんとやるのは難しいです。
ゆっくり深呼吸するくらいのペースでやる。
途中で休まないようにしなければなりません。

――60歳くらいの方はどんな運動がロコモ予防に向いているのですか。
大江 一番安全なのはゆっくりした動きでバランスをとりながらやる運動です。
太極拳などは非常にいいということが分かっています。
運動習慣のなかった人が運動を定年後に始める場合は障害が起きないように始めることが必要です。
ちゃんとした筋力もないまま、やたらランニングだけをやり始めるとランニング障害が起こります。
少し体力を上げてからやることが必要で、きっかけとしてスクワットなどをやることがいいと思います。

(ラジオNIKKEIプロデューサー 相川浩之)
[ラジオNIKKEI「集まれ!ほっとエイジ」11月6、13日放送の番組を基に再構成]


【平蔵の独り言】
〔■40代後半から始まる運動器の衰え〕
〔■やせていて運動しないと骨が弱くなる〕
〔■粗食は避け、たんぱく質をしっかりとる〕
【独り言】
絶対的な運動量が減っているから40代の頃はもっとできたのにと思うことが、ある。
運動は自発的にしないとと思うが・・・・・・・・・・・
たんぱく質をしっかりとる。
これは肉を食べるようになったから健康寿命も延びているのか?
古希を健康で迎えられることが目標
そうすれば 2回目の東京オリンピックを見る事もかなうか

日韓ワールドカップからはや12年 
いよいよ ブラジルワールドカップが始まる
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by asanogawa-garou | 2014-05-14 17:06 | 人生 まだ旅の途中 | Comments(0)