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5年後の〔3.11〕震災特番「視聴率全滅」が意味するもの、5年後の熊本地震、メルトダウン隠蔽発覚   

2016年 06月 29日

5年後の〔3.11〕震災特番「視聴率全滅」が意味するもの、
5年後の熊本地震・5年後のメルトダウン隠蔽発覚



日本人は冷たいのか? 震災特番「視聴率全滅」が意味するもの
「5年後の3.11」に起きたこと
(週刊現代2016/4/9 号)

〔「無力感に襲われる」〕
テレビを見ている人も、震災復興が大切だとわかっています。
でもたとえば、いま話題になっている保育園の待機児童の問題は、
自分が現実に子育てや低賃金、
介護の問題に追い立てられてしまうと、
そんな気持ちはなかなか持てません。

東京オリンピックや伊勢志摩サミットを進める国の政策に対し、
「その予算を復興に回すべきだ」と憤った人は多くいた。
しかし今は「介護士の待遇改善を」「奨学金制度の見直しを」と、
より身近なテーマに引きつけて話すことが増えている。

〔答えが出ないことの疲労感〕
「震災・津波・原発事故(メルトダウン):被災地、被災者」
いつも結論が出ないまま、敏感な視聴者は、
放射能の問題が可視化されにくいことをもう知っているんです。
『結局、答えは出ないんでしょう?』(専門家が議論を交わされても、一般の人々は簡単には理解できない。
次の1年後に先送りしているだけ。

震災をきっかけに移住した被災者は言う。
『目を逸らす』という態度と、『端から無関心』は違います。
無力感だったり、変わらない原発行政への絶望だったり、
家族を喪った人を見るのが辛いという気持ちだったり、
そういうものから目を逸らして生きるのは、むしろ生きる術なのではないでしょうか」

〔忘れられないけど忘れたい〕
『総括はまだ』と言いますが、そもそも総括などできないし、する必要もないと思います。

〔不運とではなく、そういう生だったのだ〕
 忘れたいわけではないが、忘れなければ生きていけない。
そんな悲しみが、人間の人生にはあるのだろう。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今年も3月11日にはテレビで震災や原発事故の映像が繰り返し流された。
しかし、震災特番を見る人は年々減り続けている。
あの日のことを、忘れてしまったのか。
それとも、見られない理由があるのか。

Nスペですらダメだった

 誰もが忘れえぬはずの、あの3月11日から、5年が経った。
震災が起こった時刻、14時46分をまたぐ時間帯では各テレビ局が震災特集を放送。
出演者が、犠牲となった方々に黙禱を捧げる姿が映しだされた。

 今年も多くの震災特番が作られ、様々な番組内で特集が組まれた。
NHKは、被災地の課題や原発事故をテーマにした「NHKスペシャル」を多数制作。

 その視聴率は、3月5日放送分が6.0%、6日が7.5%、8日が4.4%、10日が5.5%と推移し、第5夜の11日に、前述した「津波」特番を放送した。

 5年後の3.11に、震災特番の視聴率が全滅した。

この日のことは絶対に忘れない、
自分の力の及ぶ限り、被災地に寄り添っていこう――
誰もがそう思ったはずなのに、人々は震災特番から目を逸らした。

〔「無力感に襲われる」〕

 なぜ人々は震災関連の番組から目を背けるのか。
これは日本人の「冷たさ」の表れなのか。
経済ジャーナリストの荻原博子氏は、今の社会の停滞感が、
震災特番を避ける気持ちに拍車をかけていると指摘する。

「テレビを見ている人も、震災復興が大切だと分かっています。
でもたとえば、いま話題になっている保育園の待機児童の問題は、
お母さんたちにとっては本当に切実です。

 震災直後は、みんな被災地のために、と心を一つにしましたが、
自分が現実に子育てや低賃金、介護の問題など目の前の問題に追い立てられてしまうと、
そんな気持ちはなかなか持てません」

 東京オリンピックや伊勢志摩サミットを進める国の政策に対し、
「その予算を復興に回すべきだ」と憤った人は多くいた。
しかし今は「介護士の待遇改善を」「奨学金制度の見直しを」と、
より身近なテーマに引きつけて話すことが増えた。

 だがもちろん、日本人は、あの大災害を忘れたわけではない。
今年の3.11も、「被災地に向き合わなければ」と心のどこかで思っていたはずだ。
でもそれができなかった。

福島の地元テレビ局記者が、こんな経験を語る。

「取材で知り合った、ボランティアで度々福島を訪れている東京在住の30代の男性から、
先日こんなことを言われたんです。
『怒らないで欲しいんだけど、震災の番組は見ていないんですよ』と」

 理由を聞いてみると、

「自分のできることなんてたかが知れている。
震災の特番を見ると、自分の活動は自己満足なんじゃないかとか、
被災者の感情にはどうしたって寄り添えないのでは、と無力感に襲われるんです」

 と答えたと言う。

「福島で会うとそんな様子は見せないのですが、
テレビを見ることで客観的になると、精神に負担がかかるそうです。
現地の人間の悩みとはまた違ったものだったので、驚きました」(前出の記者)

〔答えが出ないことの疲労感〕

 ボランティアや募金など形のある支援でなくても、
誰もが心のどこかで、被災地を思っている。
でも、テレビを通じてあの災害を見つめなおすことは辛い。
そう考える人は多い。

 でもそれは、心が冷たいのとは少し違うのではないか、と、
震災をきっかけに東京へと移住した60代の被災者女性は言う。

「『目を逸らす』という態度と、『端(はな)から無関心』は違います。
無力感だったり、変わらない原発政策への絶望だったり、
家族を喪った人を見るのが辛いという気持ちだったり、
そういうものから目を逸らして生きるのは、むしろ生きる術(すべ)なのではないでしょうか」

 3.11の報道は、悲しい過去を振り返るものが多くなる。
本当は知らない現実が報じられているのかもしれないが、
伝え方が紋切り型なために、視聴者は番組を敬遠する気持ちが強くなるのかもしれない。

 元日本テレビ記者として貧困問題などのドキュメンタリーを手がけた、
水島宏明法政大学教授はこう語る。

「特に民放で顕著ですが、震災特番が、『24時間テレビ』化している。
3月になったから震災を扱わないといけない、という義務感で番組を作っているように感じられます。

 それ自体は必ずしも悪いことではないでしょう。
しかし番組作りがマンネリ化し、安易なお涙頂戴や、
3.11前後だけ被災地に足を運ぶコメンテーターが復興の遅れを批判するという、
同じような番組ばかりになっている」

 震災から5年が経ち、3.11当時に隠されていた事実が明らかになったり、
新たに大きな困難が発生したりすることは、幸か不幸か少なくなっている。

3・11の「わかりやすい、新しいニュース」が世を賑わすことは多くはない。
そこで、テレビ局はこれまでの蓄積をもとに、番組を作ろうとする。
だがそれでは、どうしても既視感が強いものになってしまう。

 象徴的なのが、3月13日21時から放送されたNHKスペシャル「原発メルトダウン 危機の88時間」だ。
90分間にわたり、震災当時の福島第一原発の緊迫した状況を再現。
当時フクイチの所長だった故・吉田昌郎氏を俳優の大杉漣が演じた。
今年の震災特番の中でも規模の大きい番組の一つだ。

 しかし、視聴率は7.6%と低迷。
直前に放送された『真田丸』と、続く『ニュース・気象情報』の16%超から、一気に数字を落としている。
大河ドラマを楽しんでいた人のおよそ半数がチャンネルを変えた、見るのを嫌がったのだ。

 誰もが関心を持っていた、放射能の問題はどうだろう。
「報ステ」の視聴率が低迷したことは先に触れた通りだ。
原発事故についてはそもそも専門性が高い問題が多いうえに、
放射能の人体への影響は、科学者の間でも議論が定まっていない。
そんなわかりづらさが、事態を難しくしている。

『「フクシマ」論』などの著書がある社会学者の開沼博福島大学特任研究員が言う。

「『報ステ』の特集はセンセーショナルな作りでしたが、
結局は、県民健康調査で報告される甲状腺がんと、
福島第一原発事故由来の放射能との因果関係はわからない。

『報ステ』は昨年からこの問題を追っていますが、
いつも結論が出ないまま番組が終わっています。

敏感な視聴者は、放射能の問題が可視化されにくいことをもう知っているんです。
『結局、答えは出ないんでしょう?』と、はじめから分かってしまう。

 見ている側は、報道にカタルシスを求めています。
答えが出ない問題に、疲労感や、もやもやした思いばかりが募る。
そうなってしまうと、視聴者は離れていく」

 専門家の間で議論が交わされても、一般の人々は簡単には理解できない。
放射能の問題に不安を抱く人たちに、シンプルな答えを出してくれる人がいるわけではない。

〔忘れられないけど忘れたい〕

 本誌は、震災特番の視聴率が低迷していることについてどう考えるのか、
また、今後の放送について各局に問い合わせた。

 各局、「総括はまだ」としながらも、
NHKは「視聴率を想定していない」、
フジ、TBS、日テレ、テレ朝の民放キー局からは「震災報道・番組についての視聴率は度外視」との答えが返ってきた。

そして、どの局も震災報道の社会的な意義を強調し、「今後も継続していく」と回答する。

 ある民放ディレクターは言う。

「『総括はまだ』と言いますが、
そもそも総括などできないし、する必要もないと思います。
私はもし社に『震災特番を作れ』と命じられたらいい番組を作ろうと考えますが、
正直に言うと、自分から手を挙げようとは思いません。
でもそのことで、自分を責めるのはやめようと思っています」


〔不運とではなく、そういう生だったのだ〕

 被災者でもある作家の伊集院静氏は、本誌連載「それがどうした」で、こう書いた。

〈何人かの知人に悔みの言葉を言わねばならない。
どうか笑って欲しいと思うが、
胸の底に残る記憶はそんなに簡単に、
五年くらいで整理がつくものではない。〉

 しかし、と氏は言う。
亡くなった人の死を不運と嘆くことは、逆に彼らの生の尊厳を損なうのではないか、と。

〈不運ではなく、そういう生だったのだ。
 不運と思っては、哀し過ぎるではないか。
 不運と思うな。そう自分に言い聞かせて、今日まで来ている。〉


 忘れたいわけではないが、忘れなければ生きていけない。
そんな悲しみが、人間の人生にはあるのだろう。

2016/04/09号

【平蔵の独り言】
五年後の熊本地震(2016年(平成28年)4月14日)

 2011年の原発事故を巡っては、東電は発生から3日後の3月14日には1号機から3号機で最大55%の炉心溶融、いわゆる「メルトダウン」が起きたことを知りながら、2カ月後の5月まで明らかにしませんでした。
そして、今年2月になって、炉心の5%が損傷した場合はメルトダウンと認めて公表する社内基準があったことを明らかにし、強い批判を浴びています。

【独り言】
自然に対する無力感

都合の悪いことを知らせない無力感
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by asanogawa-garou | 2016-06-29 12:36 | 今 今日この頃 | Comments(0)

川澄奈穂美 「シアトル・レインFC」に完全移籍、NWSL 2014シーズン ベストイレブンに選出!!   

2016年 06月 23日
川澄奈穂美 「シアトル・レインFC」に完全移籍、NWSL 2014シーズンシアトル・レインFC 全9ゴール&5アシスト NWSLベストイレブンに選出!!

【米女子プロリーグNWSLの「シアトル・レインFC」に完全移籍】
川澄奈穂美、ファン1人1人に握手して別れ
 背番号「36」選び再出発米女子プロリーグNWSLの「シアトル・レインFC」に完全移籍

デイリースポーツ 6月17日(金)14時2分配信

〔米シアトル・レイン、川澄復帰に「帰ってきてくれてうれしい」〕
【なでしこL】INAC神戸・川澄奈穂美がシアトル・レインへの移籍を発表!


【川澄奈穂美 シアトル・レインFC 全9ゴール&5アシストNWSL 2014シーズン】
【川澄奈穂美が初の海外移籍を決めた理由】
・日米デュアル・キャリアという新たな潮流
〔アメリカ女子サッカー、今世紀3度目の正直〕
【快挙!】シアトルレインFC所属の川澄奈穂美選手がNWSLベストイレブンに選出!!


【米女子プロリーグNWSLの「シアトル・レインFC」に完全移籍】
川澄奈穂美、ファン1人1人に握手して別れ
 背番号「36」選び再出発米女子プロリーグNWSLの「シアトル・レインFC」に完全移籍

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①練習後、ファンと交流する川澄
 16日になでしこリーグ・INAC神戸を退団することを発表した元女子サッカー日本代表MF川澄奈穂美(30)が17日、神戸市の本拠地で練習を行い、集まったファンにサイン、握手をして別れを告げた。

【写真】澤の有終弾アシスト!川澄「最後のCK」
澤有終弾アシストの川澄「最後のCK」2015/12/27
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②決勝ゴールで喜ぶ澤と川澄(右)=等々力競技場(撮影・堀内 翔)

 練習前に同クラブから米女子プロリーグNWSLの「シアトル・レインFC」に完全移籍することがリリースされた。
19日のジェフ戦(フクアリ)が渡米前の最後の試合予定で、今月中に移籍先に合流する。契約は7月から今季いっぱいの10月までとなっている。

 川澄は俊足と高い得点力でなでしこJAPANの主力として活躍。
11年ドイツW杯優勝、12年ロンドン五輪銀メダルに貢献した。
14年3月からシアトル・レインFCに期限付き移籍し、今回、完全移籍で復帰する。

 練習には約100人のファンが集まり、川澄は1人1人にサイン、握手をして別れを告げた。
練習後には会見を行った。

 今季は開幕から途中出場が続くなど、出場機会を求めたのが移籍理由。
「納得いくプレーができず、自分にまだ足りないところがあった。
そういう時にシアトルからオファーをいただいた。
もう1回、試合に出る機会を得て成長しようと思った」と明かした。
決断に時間はかからず、「一つ吹っ切って、行こうと思った時には決断して。悩む期間は少なかった」とした。

 2度目の米挑戦は楽しみしかない。
「世界一の女子サッカーの国。そういうところでできるのは有意義。
パワー、スピードではアメリカに行けば下の方。
駆け引き、俊敏性で違いを出してチームのためにやっていきたい」と力を込めた。

 再代表入りにも意欲は十分。
「現役でやっている以上、代表を目指したい。
移籍イコール代表とは思っていないけど、クラブチームの活躍があって代表につながる。意識する」と話した。

 背番号は「36」に決定。
「初めて代表に選んでもらった時が『36』」と選んだ理由を明かし、30歳にして原点からの再出発となった。
最終更新:6月17日(金)15時53分

〔米シアトル・レイン、川澄復帰に「帰ってきてくれてうれしい」〕
スポーツ報知 6月17日(金)11時29分配信
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③シアトル・レインに復帰する川澄
 米女子サッカーリーグNWSLのシアトル・レインは16日(日本時間17日)、
公式サイトで元なでしこジャパンFW川澄奈穂美(30)の復帰を歓迎した。

 川澄は14年3月にINAC神戸から半年間の期限付き移籍。
前年勝ち点18で9位だったシアトルは加入後、勝ち点54で年間最多勝ち点クラブに急成長。
川澄はリーグ5位の9ゴールを挙げて5アシストも記録し、躍進の一端を担った。

 前回と違い完全移籍で獲得したハーベイGMは「ナホがシアトルに帰ってきてくれてとてもうれしい。
前回所属した際にはチームにとても大きな影響を与えてくれた。
再びプレーの質の高さと経験をもたらしてくれる」と期待をかけた。
同クラブには米国代表GKソロ、同MFラピノー、イングランド代表MFフィッシュロックらが所属。
INAC神戸で同僚だったFWゴーベルヤネズも在籍している。

 背番号36に決まった川澄はクラブを通じ
「シアトルに戻ってきます。シアトル・レインに加入できてとてもうれしいです。
チームのためにベストを尽くします」とコメントを発表した。

 同クラブは今月2日になでしこジャパンMF宇津木瑠美(27)をモンペリエ(フランス)から獲得したばかりで、今夏の補強は日本人選手ばかりで2人目。
川澄は来週中にもシアトル入りするという。
最終更新:6月17日(金)11時29分

【なでしこL】INAC神戸・川澄奈穂美がシアトル・レインへの移籍を発表!
2016年6月17日9時25分 スポーツ報知
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④川澄奈穂美
 なでしこリーグ・INAC神戸の元なでしこジャパンFW川澄奈穂美(30)が17日、シアトル・レインへの移籍を自身のブログで発表した。
 川澄は、16日にINAC神戸の退団を発表、17日に14年にプレー経験のある米国リーグのシアトル・レインへの復帰を明らかにした。
 「昨年あたりから以前と比べ、スタートで試合に出れなかったり、途中交代になることが多くなりました。ここ最近も自分自身が納得のいく形で試合に出場できていませんでした」と移籍に踏み込んだ理由を説明。

「移籍したからといって、何かがなんとなく上手く行くようになるとは全く思っていません。これからまたSeattle Reign FCで仲間と戦い、相手と戦い、自分と戦っていかなければなりません。今よりも厳しい状況になる可能性があることも覚悟の上です」と現在の心境を語っている。
「私自身、それなりに年齢を重ねてきましたが、今がサッカー人生の集大成だなんて全く思っていません」と引退は否定、「INACでの約8年間、本当にありがとうございました。INACは私にとってまさにホームです。
移籍しても、INACとはお互い良い刺激を与えられる様な関係でいたいです」と感謝をつづった。
 ◆川澄 奈穂美(かわすみ・なほみ)1985年9月23日、神奈川・大和市生まれ。30歳。小学2年から林間SCレモンズでサッカーを始め、弥栄西高では部活と並行して大和シルフィードに所属。日体大を経て2008年にINAC神戸入団。11年にMVP、得点王、ベストイレブンの個人3冠。日本代表では08年に初選出され、11年ドイツW杯優勝、12年ロンドン五輪、15年カナダW杯の銀メダルに貢献。国際Aマッチ82試合出場20得点。157センチ、51キロ。


【川澄奈穂美 シアトル・レインFC 全9ゴール&5アシストNWSL 2014シーズン】
〔川澄奈穂美 シアトル・レインFC〕
2014年に米プロリーグ・NWSLのシアトル・レインFCにレンタル移籍。
20試合-で9ゴール5アシスト、2度の週間MVPを獲得するなどの活躍でチームのリーグ1位に¬貢献、日本人初の快挙となるベストイレブンに選出された。
また、その年のFIFA女子¬最優秀選手の候補にもなった。

NWSLのベストイレブンに選出。
今シーズンの活躍をふりかえる 2014, 08/30
INACからシアトル・レインへレンタル移籍していた川澄奈穂美(FW)が、NWSLのベストイレブンに選出された。
ベストイレブンのリストについては別にまとめることにして、ここでは川澄の今シーズンについて振り返ることにしよう。

なでしこリーグ2013シーズンのMVPといえども、女子サッカーの本場であるアメリカのNWSLでどれほど活躍できるか開幕当初にわかっていた人はほとんどいなかっただろう。
開幕直前に行われた、アメリカ女子代表選手たちが欠けているなかでの親善試合で5アシストという離れ業をやってのけたものの、開幕戦はベンチスタートだった。
シアトル・レインの今年のFW陣は、ボストンから加入したルルー、リヨンからNWSLに一本化したラピーノ、そしてINACからのゴーベルヤネズ、川澄の4人がおり、いずれもベンチで座らせておくだけでは惜しい選手だった。ラピーノを中盤に下げて使えば、3トップにして余らせることなく使うこともできたが、その中盤にはリトル、フィッシュロック、あるいはウィンターズといったこれまた控えにするにはもったいない選手たちがいた。

ハーヴィー監督は起用法について頭を悩ませていたかもしれないが、この状況はラピーノが開幕戦に怪我をしてしまったことによって、思いがけず解決することとなった。
その後、川澄はアジアカップでチームを離れるまで、NWSL特有のタイトな日程ながらも4試合連続で先発出場することになった。
日本からの報道陣も駆けつけたシーズン4試合目のスカイブルー戦では、荒天も味方しながらNWSL初得点も決めた。
アジアカップから戻ったあとの活躍は、多くの人が知る通りで、チームに再合流したスカイブルーとの試合で2ゴールを上げたり、ボストン・ブレーカーズとの試合では決勝点を決め週間MVPに選ばれたりなどした。
結局、アジアカップ期間中の4試合を除く、すべての試合に出場した。

【川澄奈穂美が初の海外移籍を決めた理由】
・日米デュアル・キャリアという新たな潮流
江橋よしのり2014年2月12日 11:14

〔アメリカ女子サッカー、今世紀3度目の正直〕
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⑤移籍する女子サッカー、シアトル・レインのマフラータオルを掲げる川澄奈穂美=11日、神戸市【共同】

 ここからはアメリカの女子プロサッカーリーグについて、背景を紹介したい。
 アメリカには過去、WUSA(Women‘s United Soccer Association)と呼ばれたプロリーグが存在した。
しかし2001〜2003年のわずか3シーズンで消滅。
当時プレーしていた澤穂希は、自ら望んだのとは違う形で日本への帰国を余儀なくされた。

 2009年には、新たにWPS(Women’s Pro Soccer)というプロリーグが発足した。
アメリカ女子代表選手をはじめ、2008年北京五輪で活躍した欧州勢や日本勢も「国際ドラフト」で指名され、複数のなでしこたちが海を渡るきっかけになった。
そして澤と宮間あやが2シーズン、丸山桂里奈、荒川恵理子、山口麻美が半〜1シーズン所属したものの、やはり3シーズンで幕を閉じた。

 いずれのリーグも、資金難に陥るクラブが相次いだことが失敗の原因だった。
安定した運営がなされていないことは、日本人選手の足を遠のかせる要因にもなっていた。

 21世紀で3つ目の女子プロリーグ機構となるNWSLは、過去の反省に立ち「サスティナブル(持続可能)なリーグ運営」を掲げて、2013年に始まった。
アメリカ、カナダ、メキシコの北中米3協会が選手の年俸を一部負担するなどして、各クラブによる過剰なマネーゲームを抑制することに成功している。

 また、アメリカ協会が2015年女子W杯、2016年のリオ五輪に向け「国内リーグでプレーする選手から代表選手を選ぶ」との意向を示したことから、欧州や日本でプレーしていた有力選手たちが帰国を決断した。
これによって、冒頭の川澄のコメントで紹介した通り、プレーヤーの質が保たれることも期待されている。

川澄以外にも続々。シーズン終了後には日本へ
 川澄のほかにも、なでしこリーグからアメリカへ移籍を決めた選手が複数いる。
鮫島彩はベガルタ仙台レディースからヒューストン・ダッシュへ完全移籍、
昨季のなでしこリーグ得点王ベバリー・ゴーベルヤネズは川澄と同様、
INAC神戸からシアトルへ期限付き移籍、同じくINAC神戸からベッキー(レベッカ・アン・モロス)がポートランド・ソーンズFCへ完全移籍する。
川澄に加え、鮫島とゴーベルヤネズの2人も秋以降、日本に復帰する見込みだと報じられている。

 さらに、昨年末の皇后杯でアルビレックス新潟レディースのストライカーとして活躍したティファニー・マッカーティーも、昨季は夏までアメリカで、秋から日本でプレーして、日米デュアル・キャリアを実現していた。
ティファニーの成功例に続き、川澄、鮫島、ゴーベルヤネズらが両国を股に掛けた活躍をすれば、今度はアメリカ人選手の日本行きも加速する可能性がある。

 女子サッカーにおいて、世界で一目置かれる存在となった日本が、アメリカ人選手にとって「目指す場所」になってくれれば、なでしこリーグに新たな魅力が生まれる。
日本の女子サッカーの未来を語る上でも、有力選手が「日本から世界へ」を合言葉にすると同時に、リーグ全体が「日本の中に世界を作れ」を合言葉に、アメリカ人選手をどんどん呼び込んでくれたら面白い。

<了>
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【快挙!】シアトルレインFC所属の川澄奈穂美選手がNWSLベストイレブンに選出!!
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⑦NWSLのベストイレブン
アメリカ女子サッカーリーグ・シアトル・レインFCにレンタル移籍しているサッカー女子日本代表の川澄奈穂美選手が、NWSLのベストイレブンに選出されました。(日本時間 8月30日早朝)
更新日: 2014年09月02日
NWSL(ナショナル・ウーマンズ・リーグ)とは?
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⑧出典womens.soccerly.com
2013年に発足
NWSLはアメリカ女子プロサッカーリーグで、前身のWUSA・WPAを受けて2013年に発足しました。

世界ランキング1位のアメリカ代表の選手はもちろん、各国から代表レベルの選手が集い、競われます。

開催期間は4月から8月まで。
リーグ戦は全9チームによる3回戦総当りで24試合行われ、上位4位チームがプレーオフに進出。
プレーオフはノックアウト方式のトーナメントで行われ、年間優勝チームを決定します。
川澄選手が所属するシアトル・レインFCはどんなチーム?
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出典www.reignfc.com
各国代表のスター選手が集結
川澄選手が所属するシアトル・レインFCには、
米代表のGKホープ・ソロ、FWミーガン・ラピノー、シドニールルー、DFステファン・コックス、
スコットランド代表のキム・リトル、
ウェールズ代表で主将を務めるジェシカ・フィッシュロック選手など各国の代表選手がズラリと並びます。

チームを率いるのは、アーセナル・レディースをイギリス女子リーグ3冠に導いた実績のあるイギリス人のローラ・ハービー監督。
パワー主体のアメリカでは珍しく、パスやドリブルを基本とする「スモールフットボール」をチームにもたらしました。
今季9ゴール5アシストの活躍で、チームのシーズン1位に貢献

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⑩2度の週間MVPに選出 出典www.nwslsoccer.com
川澄選手は、今季9ゴール(リーグ5位、日本人過去最多)・5アシスト(リーグ7位)、2度の週間MVPに選出されるなどの大活躍で、チームの攻撃の一角を担い、シアトル・レインFCのシーズン1位(16勝2敗6分け)に貢献しました。
NWSLベストイレブンに選出!
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⑪日本人史上初の快挙! 出典www.zimbio.com
NWSLのベストイレブンの投票は、記者・クラブ関係者・選手によって行われます。

FW争いでは、ゴール数で川澄選手を上回っている選手が複数おり、
選出は厳しいのではとの見方もありましたが、
アシストやチーム一位への貢献が評価され、見事選出されました。

過去には、澤穂希選手や、宮間あや選手も挑戦したアメリカ女子プロリーグで、
日本人選手として初めての快挙となりました。

【平蔵の独り言】
2011女子ワールドカップ(ドイツ大会)準決勝(ベスト4):スウェーデン戦
サブメンバーから 先発起用された 川澄
「前線で守備、攻撃とも走り回れ」
2014年米プロリーグ・NWSLのシアトル・レインFCにレンタル移籍、
シアトルレインFC所属の川澄奈穂美選手がNWSLベストイレブンに選出!!

2016年完全移籍、ひたむきなプレースタイルをみせる川澄奈穂美がどんな活躍みせるか 

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by asanogawa-garou | 2016-06-23 14:34 | なでしこジャパン | Comments(0)