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なでしこジャパン:女子ワールドカップ(ドイツ大会)初優勝   

2011年 10月 11日
なでしこジャパン:女子ワールドカップ(ドイツ大会)初優勝
2011/7/17 女子ワールドカップ ドイツ大会 優勝
2011/9/11 なでしこジャパン、アジア最終予選一位通過


【女子ワールドカップ(ドイツ大会)】
女子ワールドカップが開かれているとは知らなかった
[1次リーグ、メキシコ戦で 澤 ハットトリック]
((釜本のゴール記録を抜く)昭和43年メキシコオリンピックでサッカー(銅メダル)獲得の立役者)
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・1次リーグを2勝して、ベスト8に進む最後のイングランド戦の完敗したころから、マスコミも注目し始め知った。
当然、試合も見ていなかった。

[ドイツ戦から気になる選手(左サイドから駆け上がってきて、ドリブルのボールさばき、スルーパス、クロス) 誰だろう?]
(長友を彷彿させるのような サイドバックは)

・手をペンギンのように振って、内股(女の子走り)の15番(鮫島彩)と知った。
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鮫島彩・Q&A でこのように語っている。
――鮫島選手といえばドリブルが持ち味のひとつですが、狙いは常に「ゴール」ですか?
「積極的にゴールを目指して得点が取れれば最高なんですが、仕掛けることで相手ディフェンスのバランスがくずれて、味方の選手がフリーになって、結果としてゴールにつながればいいと思っているんです」

【平蔵の独り言1】
プレミアもリーガ・エスパニョーラ、ブンデスリーガもサイドバックにいいプレイヤーのいるチームが実績を上げて、注目されている。
ロベカル(ロベルト・カルロス)、メッシ
FW、2列目のシュート、ゴールは華やかだが、サッカーの醍醐味はその過程にあると自負しているものとしては、15番(鮫島彩)のプレーは見ていて楽しい。
・DFラインから前線までをカバーしている攻撃的左SB、サイドをスピードに乗ってドリブルして切り込み、時にはシュートを打つ。

【なでしこ 左サイドバック(鮫島彩)】
(所属チーム:米国・ボストンブレーカーズ)は東日本大震災でサッカーを続けられない状態になり、米国に移籍するまで在籍したのは、なでしこリーグの東京電力。
社員として福島第1原発で勤務していた鮫島は、東日本大震災の影響によるチームの活動停止を受け、一時はサッカーをやめることも頭をよぎった。
 それでも競技を続けたのは「すぐにサッカーができる環境を周りの人が整えてくれた」ことへの感謝の気持ちから。
国内の他チームは「心情的に難しい」と、英語も話せないまま異国に新天地を求め、1試合の出場を果たしてから代表に合流。
W杯では「少しでも勇気づけたい」と、被災者のことを思って戦い続けた。

なでしこ鮫島、新天地モンペリエに出発(2011/9/18)
W杯ドイツ大会初戦からロンドン五輪アジア最終予選まで全11試合連続フル出場でアジア最終予選1位突破に貢献した。
不動の左サイドバック。
米国ボストンからフランスのモンペリエに移籍
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【女子ワールドカップ ドイツ大会】
準々決勝(ベスト8):ドイツ戦 1-0:延長後半3分、澤からのクロスを丸山が値千金のゴール
(後半頭から 永里に替えて丸山を投入、その丸山が延長後半にゴール!)
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準決勝(ベスト4):スウェーデン戦 3-1:川澄のループシュートを含む2点(ドイツへ入ってから好調だったがサブメンバーの川澄を大一番で先発)
「前線からの守備」戦術で先発起用した川澄が大仕事
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佐々木監督がスウェーデン戦で打った手は控えの川澄奈穂美を先発メンバーに起用したことだった。
「前線で守備、攻撃とも走り回れ」
これが川澄に与えられた役目だった。川澄はスタミナのあることではチームでも有数の選手だった。
「運動量を求められての起用でした。だから守備では相手にプレッシャーをかけ続けようと思っていました」と川澄は振り返った。
この川澄先発は日本の関係者、メディアも驚いた。
こういうところに佐々木監督の深みのある作戦といろいろなタイプの選手を作っていた巧みさがうかがえた。
永里優希を外し、安藤梢と2トップを組ませた戦法は、前半19分にその川澄の同点ゴールという結果をもたらした。
後半に入り、15分に澤のゴールで逆転すると、19分、飛び出した相手キーパーのクリアボールが川澄の足元に。
すかさず29mの位置から無人のゴールめがけて放ったループシュートが決まり、この試合2点目。このロングシュートはFIFAの「ゴール・オブ・ザ・デイ」に選ばれた。
準決勝という重要な試合で、始めて先発メンバー変更をやってのけた佐々木監督の勝負勘と選手使いの妙が光った。

決勝(ファイナル):アメリカ戦 2-2(延長・PK3-1)
後半アメリカ先制、81分同点
延長前半アメリカ先制、延長後半終了3分前に同点
PK GK海堀のセービング(PK3-1)
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PK戦までもつれたW杯決勝を制して優勝したなでしこジャパン。
世界ランク1位のアメリカを倒し世界の頂点に立った
「パワーとスピード」のアメリカに、「連動性と走力」で対抗する日本。
しかし、どうもしっくりこない。
パスミスからピンチを招くことも多く、アメリカがゲーム序盤を支配。
日本はハイプレッシャーにさらされながら耐え続け、前半が終わった。
 前半に勝負をかけていたアメリカに対して、日本はそれをしのいでチャンスを狙っていた。
後半、アメリカに先制を許しはしたが、徐々に日本のいい攻撃パターンが出るようになってきた。
 すると81分、永里優希のクロスを丸山桂里奈が中央で受け、こぼれたクリアボールを宮間あやが押し込んだ。同点。試合は延長に突入する。
 延長戦の直前、最初に引き上げてくる澤を、水を持って迎えたのはベテランGK36歳の山郷のぞみだった。山郷は澤にドリンクを差し出すと、澤の足をほぐしはじめた。
ベンチの選手たちが、ピッチで走り続けた選手全員に同じ行動を取った。
 延長前半、アメリカが再びリードを奪う。
104分、警戒し続けていたワンバックの一撃だった。これで終わりか――。
しかし、なでしこたちは誰ひとりとして、そんなことを思っていなかった。
「絶対に私たちの方が勝ちたい!って気持ちが強かった」と鮫島彩が言うように、彼女たちはあきらめていなかった。
そしてチャンスは訪れた。
117分、宮間のCK。ニアに走り込んだ澤が右アウトサイドで合わせる。ゴール。
日本が再び同点に追いついた。
 延長後半終了間際には、岩清水梓がモーガンの突破を退場覚悟のファウルで阻止。
佐々木監督はピッチから出る岩清水から視線を外さず、ベンチに戻ってくると声をかけた。
「それでいい」。
直後、延長後半終了のホイッスルが鳴り響いた。
 この時点で勝負は決していたのかもしれない。
たしかに日本はPKが決して得意ではない。
しかし、それ以上にアメリカには「なぜこんな展開になったのか」という焦りや混乱、
割り切れない思いが120分を通して蓄積していたはずだ。
失うものがない日本の方が精神的に有利だった。
 さらにGK海堀あゆみのセービングが冴えわたった。
1本目をストップして追い風を生みだすと、2本目にミスを誘い、3本目を再びセーブ。
日本4人目のキッカーである熊谷紗希のプレッシャーを取り除いた。
 ピッチでは澤が、近賀が、鮫島が、そしていつも動じる表情を見せない宮間までが、祈るように静かに目を閉じ、その瞬間を迎えようとしていた。
 熊谷の蹴ったボールがゴールネットに吸い込まれた瞬間、ピッチは歓喜に包まれた。
はかなくも強く、まっすぐで不器用な、けれど世界で一番美しい花がそこにはあった。
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澤穂希 PKの順番は10番だった? 2011.7.14 09:07
(PKの間、一番最後に澤・鮫島と並んでいた 10番目)
澤穂希がワールドカップ決勝のPK戦でける順番が10番だったそうです。
「PKは苦手でけりたくない」という澤穂希は、順番を決めようとする佐々木監督に
「最後にしてください」と頼んだという事です。
岩清水が退場して10人となっていた日本で、澤はGK海堀より後の「10番」に。
周囲からは「ええっ」「澤さん、ずるい」などと声が上がったが、佐々木監督は
「さっきお仕事をしてくれたから」と延長後半の澤の同点ゴールを理由に順番を確定。
笑いが起きたらしい。

そして、極めつけは澤がPKを大の苦手にしていることです。
5年前のドーハアジア大会の北朝鮮との決勝戦で、先攻の日本は澤が1番手で蹴りましたが相手GKに阻止されてしまい、日本は2-4で敗れて大会初優勝を逃した苦い経験があるからです。
澤はこれがトラウマになって、現在に至るまで公式戦では2度とPKは蹴ってないです。
最も大事な場面であんな難しいゴールを決める人でも自信が無いのだから、PK戦とは全く別物なのでしょう。
これだけ不利な材料が揃っていたにも関わらず、GK海堀あゆみの驚異的な大活躍もあって勝ったのだから、本当に恐れ入ります。
やはり、笑顔で円陣を組んでリラックスしていたのが良かったのかもしれませんね。

【平蔵の独り言2】
女子ワールドカップ(ドイツ大会)初優勝 :すべては澤のハットトリックから
始まった。
準々決勝・ドイツ戦:後半頭から斬った“丸山”が決勝のゴール
準決勝・スウェーデン戦:(ドイツへ入ってから好調だったがサブメンバーの川澄を大一番で先発)“川澄”のループシュートを含む2点
決勝(ファイナル)アメリカ戦:先制されては同点、延長前半ワンバックのゴール、延長後半117分、“宮間”のCK。ニアに走り込んだ“澤”が右アウトサイドで合わせる。ゴールで再び同点。
PK戦GK海堀あゆみのセービング。
主役:澤穂希、脇役:丸山、川澄、宮間、海堀 他  監督:佐々木則夫

東日本大震災の暗い思いを爽快になでしこジャパンW杯優勝を「サッカーの神様」がくれた。

[なでしこジャパン、アジア最終予選一位通過]2011/09/11
9月1日からロンドン五輪アジア最終予選が始まるなでしこジャパン。
・予選は6か国の総当たりで上位2か国が五輪出場権を獲得する。

わずか11日間で5試合を戦う超過密日程を通算4勝1分け、勝ち点13の1位で予選を終了、3大会連続4回目の五輪出場を決めた。
日本3―0タイ  ロンドン金へ号砲!川澄弾がなでしこ救った!!
日本2―1韓国 なでしこ2連勝 韓国に2―1で勝利
日本1―0オーストラリア 川澄、五輪王手弾!なでしこ、豪州も突破し3連勝
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日本1―1北朝鮮佐々木監督「冷や冷やドキドキ。まずは安心」
・北朝鮮に苦戦し、後半37分にオウンゴールで先制も、終了直前に失点して1―1で引き分けた
日本1─0中国中国下し無敗で1位


【平蔵の独り言3】
読売新聞が2011/7/19の[社説]・[編集手帳]・[よみうり寸評]
すべて「なでしこジャパン」であった。
ロンドン五輪アジア最終予選を1位通過
これからのロンドン五輪まで話題が豊富で目が離せない。
なでしこジャパン、フランスのモンペリエ鮫島彩

【編集手帳】◆サッカーの女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会で日本代表「なでしこジャパン」が初優勝の快挙を成し遂げた。
準々決勝の直前には全員で被災地のビデオ映像を見たという。
被災者の懸命に生きる姿が選手たちに上を向かせ、選手の躍動が被災者に上を向かせる。
【よみうり寸評】◆今年一番の爽快な思いだった。
「なでしこジャパン」に心から、おめでとう、そして、ありがとう
【社説】なでしこ世界一 日本中を元気付けてくれた


◆今年一番の爽快な思いだった。「なでしこジャパン」に心から、おめでとう、そして、ありがとう
7月19日付 よみうり寸評  から
 今年一番の爽快な思いだった。「なでしこジャパン」に心から、おめでとう、そして、ありがとう
◆〈最後まであきらめない〉――その強い心と行動力でつかんだ夢の世界一。
  過去一度も勝てなかった米国相手のW杯決勝戦はそれを象徴するゲームだった
◆延長戦まで2度も先行されながら、その都度追いつき、2―2でもつれ込んだPK戦の末の快勝。
  延長戦でのキャプテン沢穂希の同点ゴール、PK戦でのGK海堀あゆみの2本のセーブはともに神業を思わせる高度のプレーだった
◆決勝までドイツ、スウェーデンの強豪を倒してきた歩みでも、
  途中出場や初先発だった丸山桂里奈、川澄奈穂美らの活躍を思う。
  強い結束の勝利だ
◆延長も時間切れ寸前にレッドカードで退場した岩清水梓。
  レッド相当かどうかに疑問もあるが、あのプレーも〈あきらめない〉表れ。
  ゴール正面で米の決勝点を身をもって防いだ
◆18年も日本代表で戦い、今大会のMVPとなった沢は最後まであきらめない日本イレブン全員の象徴でもある。
(2011年7月19日13時46分 読売新聞)

by asanogawa-garou | 2011-10-11 17:28 | なでしこジャパン | Comments(0)